温泉旅行のメインは、言わずもがな“温泉”ですが、宿選びにおいて実は朝食メニューもかなり重要。慌ただしい日常では味わえない、旅館のスペシャルな朝ごはんを楽しみにしている人は多いのではないでしょうか。
名湯に癒されぐっすり快眠した翌朝、心づくしのごちそうでもてなされると、旅のフィナーレが多幸感に満ちたものに…。チェックアウト後も「本当にここに来てよかった!」という余韻にしみじみと浸れます。
温泉ジャーナリストの植竹深雪さんも、全国の湯宿を巡るなかで、趣向を凝らした珠玉の朝食に感動を覚えた経験がたびたびあるとのこと。そのなかからとっておきの6軒をピックアップしてもらいました。今回ご紹介するのは、栃木県・塩原温泉にある「四季味亭(しきみてい)ふじや」です。
公式サイト
朝から豪華!全国1位の実績ある「フカヒレ茶碗蒸し」を堪能
栃木県北部に位置し、1200年以上の歴史を誇る塩原温泉。その中心街から車で約5分の山間に佇む全6室の隠れ宿が今回ご紹介する「四季味亭ふじや」です。
四季を通じてグルメを追求するこちらの宿の朝食は、大手旅行予約サイトのコンテストで全国1位にも輝いたことのある逸品。その魅力について、植竹さんはこう話します。
「看板メニューの『フカヒレの茶碗蒸し』は、朝からフカヒレという特別感、そして中華食材を茶碗蒸しにあしらうという意外性で、一度食べると忘れられないほど印象的です。しかも、茶碗蒸しのベースには、那須御養卵が使われているのが何とも贅沢。極上の出汁とブランド卵の旨味が口の中にひろがり、そこにフカヒレの絶妙な食感が加わるという三位一体の茶碗蒸しは、頬が落ちる極上の味わいです」(植竹さん)
「那須御養卵は卵かけご飯でも賞味することができ、個人的には卵の真価をよりダイレクトに感じられました。まず、割った瞬間、ぷっくりとした黄身が鮮やかなオレンジで、もう見た目からして普段の卵とは全くの別物! 味も驚くほど濃厚で、旅先でご当地のブランド卵をいただくという非日常感も相まって気分が上がります」(植竹さん)
「また、サラダに添えられた宿特製のニンジンドレッシングも記憶に残るおいしさ。看板メニューだけでなく、隅々までおもてなし感が行き届いており、格別な朝ごはんを体験することができました」(植竹さん)
肌と心に潤いを…客室露天風呂で極上の寛ぎ時間を過ごす
「四季味亭ふじや」は朝食だけでなく、温泉その他のサービスも素晴らしかったと植竹さん。
「全6室に露天風呂が完備されており、しかもひとり占めするのがもったいないくらいゆったりした空間です。泉質は、ナトリウム-塩化物温泉。天然の保湿成分であるメタケイ酸を豊富に含む湯がとろりと肌になじみ、しっとり潤うのを実感できます」(植竹さん)
「また、男女別の大浴場もチェックインから17時までは貸切利用が可能です。1日6組限定のこぢんまりとした宿だからこそ叶えられる贅沢なサービスで、プライベートな湯浴みを思う存分、満喫できました」(植竹さん)
「ロビーにはフリードンクのコーナーがあり、15時~17時半は生ビールが飲み放題なのもうれしいサービス。サーバーから注いだビールジョッキは、お部屋でのんびり寛ぎながらいただくこともでき、まさしく大人の楽園状態です」(植竹さん)
「夕食は、とろけるような“とちぎ和牛”をはじめ地元の食材を生かした創作会席。和食をベースとしつつ、すったゴボウを揚げ、餡をかけた“ゴボウ饅頭”など、ひと手間かけたおもてなし料理が心に染みるおいしさで、充実したドリンクメニューと共に美食を堪能することができました」(植竹さん)
以上、「四季味亭ふじや」をご紹介しました。客室の露天風呂や大浴場で肌にも心にも潤いをチャージしたり、朝の食卓で「フカヒレ茶碗蒸し」に感動したりと贅沢な旅時間を過ごしたい人は、次の旅先候補のひとつに加えてみてはいかがでしょうか。
問い合わせ先
- 四季味亭ふじや
- 住所/栃木県那須塩原市上塩原675
客室数/全6室
料金/朝夕2食付き1名 ¥25,100(税込)~ - TEL:0287-32-2761
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