「具わる」って何と読む?「ぐわる」ではありませんよ!
本日8月29日から、30、31日までの3日間は『宮崎ぎょうざの日』です。2021年に宮崎市が「餃子の消費金額・購入頻度」で日本一になったことから、「宮崎県産の高品質食材で包まれた宮崎餃子の魅力を発信する」という目的のもと、3日間にわたるこの記念日が2023年に制定されました。「地域をアピールしよう」という活気を感じる記念日ですね。ということで、本日は餃子にちなんで、「皮」「具」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「皮裏」ってなんと読む?
「皮裏」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「皮裏の陽秋」という慣用句にも使われている言葉です。
<使用例>
「彼女はポーカーフェイスだから、皮裏が読めないわね」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 皮裏(ひり) です。
「皮裏」とは「皮膚の内側。転じて、心」を意味する言葉です。慣用句の「皮裏の陽秋(ようしゅう)」は「心中の批判。言葉に出さなくとも心中できびしくぜひ善悪を判断すること」という意味で、「陽秋」は「春秋」と同じ意味で使われています。大人の会話に登場しそうな表現ですので、おさえておきましょう。
さて、2問目は「具」という字の入ったクイズです。
【問題2】「具わる」ってなんと読む?
「具える」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「必要なものが不足なく整っている」「ある才能や性質が身についている」などの意味をもつ言葉です。
<使用例>
「あの人には、天性のするどい味覚が具わっているのよ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 具わる(そな-わる) です。
「具」という字は「装具」「用具」などの熟語に使われるように「そなえたもの」という意味もあるのです。この字の形はもともと「両手で持つ器の上に貝などのそなえものがのっている」ことを意味しています。
***
本日は、8月29、30、31日の『宮崎ぎょうざの日』にちなんで、「皮」「具」という字の入った日本語から、
・皮裏(ひり)
・具わる(そな-わる)
の読み方、言葉の背景などをおさらい致しました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/日本記念日協会ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱