「十八番(○○○)」ってなんと読む?番号とは関係あるの?

明日から三連休…ということで本日は、休日の会話の種になりそうな「三文字熟語」のクイズをお送りします。

【問題1】「十八番」ってなんと読む?

「十八番」の、読みがな3文字の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「得意の芸。得意とするものごと」「その人のよくやる動作や口癖」を言う言葉です。

<使用例>

「久しぶりの友人とカラオケに行ったら、十八番(○○○)の曲がかぶってしまってたの」

もちろん「じゅうはちばん」とも読みますが…。
もちろん「じゅうはちばん」とも読みますが…。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 十八番(おはこ) です。

歌舞伎に由来する言葉です。
歌舞伎に由来する言葉です。

「十八番(おはこ)」は、江戸時代の人気歌舞伎役者・七代目市川団十郎が発表した『歌舞妓狂言組十八番』(=市川宗家のお家芸とされる演目を18種選定したもの)に由来します。のちに『歌舞伎十八番』という略称が定着し、さらに「十八番」だけで通じるまでになりました。

「十八番(じゅうはちばん)」と読んでも「十八番(おはこ)」と同じ意味になります。「十八番」を「おはこ」と読む理由については、複数の説がございますが「市川家が伝統的な十八番の台本を箱に入れて大切に保管したから」という説が有力なようです。

さて、2問目にまいりましょう。

【問題2】「修羅場」ってどんな場所?

「修羅場(しゅらば)…激しい戦いや争いの行われる場所」の語源となった「戦った二者」として正しいものを、以下の選択肢の中から選んでください。

1:神様と神様

2:武将と武将

3:嫁と姑

「修羅場」は、もともと誰と誰が戦った場所?
「修羅場」は、もともと誰と誰が戦った場所?

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 1:神様と神様 です。

どのような神様が戦ったのでしょうか? 詳細は解説をお読みください。

「修羅場(しゅらば)」は、もともとは仏教用語の「修羅場(しゅらじょう)」から来ており、仏法を守る善神である「帝釈天(たいしゃくてん)」と、悪神・鬼神とされる「阿修羅(あしゅら)」が激しい戦いを行った場所を指す言葉です。のちに「激しい戦いや血なまぐさいことが行われる場所」という意味で使われるようになり、歌舞伎や人形浄瑠璃などの舞台で、戦いの激しいシーンを「修羅場(しゅらば)」と呼ぶようになりました。現代では、「恋愛関係のトラブル」「納期直前などであわただしい仕事場」など、「修羅場(しゅらば)」という言葉が、より広い意味で使われていますね。

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本日は、明日からの三連休にちなんで、「三文字熟語」のクイズをお送りしながら、

・十八番(おはこ)

の読み方、

・修羅場(しゅらば)

の語源をおさらいいたしました。

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Precious.jp編集部 
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参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/『語源由来辞典』ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
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小出 真朱