「双べる」ってなんと読む?「ふたべる」ではありません!
明日、11月2日は『いいふたりの日』『ペア活の日』など11(いい)2(ふたり)というイメージの複数の記念日になっています。古来、語呂合わせで縁起をかつぐ…という文化がございますが、3連休の初日にそうしたイメージの日があたる、というのは、なんとも素敵ですね。まだご予定のない方は、大切な誰かをお誘いしてみてはいかがでしょうか? ということで本日は「双」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「双べる」ってなんと読む?
「双べる」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「隣り合わせに置く」などの意味をもつ言葉です。
<使用例>
「ピアスやイアリングは、セットで双べて、飾るように収納しているの」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 双べる(なら-べる) です。
「並ぶ」という表記がポピュラーですが、「双ぶ(なら-ぶ)」と書く場合は「ふたつのものを列状に配置する」ことを指します。同じようなものがふたつ並んでいる姿をイメージすると、仲良しのペアが想起されて可愛らしいですね。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「双肌」ってなんと読む?
「双肌」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「左右両方の肌。上半身の肌」という意味です。
<使用例>
「そんな楽しそうな企画、双肌を脱いでお手伝いしちゃうわ!」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 双肌(もろはだ) です。
「双肌」という表現は、上半身に左右の肌がある、という古来の考え方から来ています。確かに、肩も胸も左右一対ですね。例文にも出てきた「双肌を脱ぐ」という慣用句は、「上半身の衣服を脱ぐ」転じて「全力を尽くし事にあたる」という意味で使われます。似た形で「双(もろ)」が使われる慣用句に「双手を上げる」…無条件に、また積極的に歓迎する」がございます。「左右一対の片方」ではなく「双(両方=全部)」なので「全力」というイメージの表現です。
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本日は、11月2日、11(いい)2(ふたり)を連想させる日付にちなんで、「双」という字の入った日本語から、
・双べる(ならべる)
・双肌(もろはだ)
の読み方、言葉の背景についておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/日本記念日協会ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱