「根競べ」ってなんと読む?「こんきょうべ」ではありませんよ!
明日、11月19日は『農協記念日』です。農協は農業共同組合の略称です。農業の生産力の増進と農業従事者の経済的社会的地位の向上をはかり、経済の発展に寄与することを目的とした団体ですが、これを法律で定めた「農業協同組合法」が1947(昭和22)年のこの日に公布されたことを記念した日になります。農業は、文字通り農作物を供給する産業ですが、これからの季節は特に根菜が出回る最盛期、ということで、本日は「根」「菜」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「根競べ」ってなんと読む?
「根競べ」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「根気や忍耐力の強さをきそい合うこと」です。
<使用例>
「ここまで膠着状態が続くと、あとはどちらが折れるかの根競べですね」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 根競べ(こんくら-べ) です。
「根気」に、「競」の表外読み(常用漢字表に掲載されない読み方)「競(くら)べる」が合わさった複合語です。「根気」を意味する「根(こん)」を使う表現は、「根限り(こんかぎ-り)」「根負け(こんま-け)」など、たくさんございますね。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「御番菜」ってなんと読む?
「御番菜」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:ある地域の家庭料理を指す言葉です。
<使用例>
「野菜をたくさん食べたいなら、今夜は御番菜のおいしいお店にご案内するわ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 御番菜(おばんざい) です。
「おばんざい」とひらがなで書かれることが多いですが、漢字表記は「御番菜」です。京野菜を使ったものも多く、農業の恩恵たっぷり…ですね。
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本日は、11月19日『農協記念日』の豆知識をお送りしながら、「根」「菜」という字の入った日本語から、
・根競べ(こんくら-べ)
・御番菜(おばんざい)
の読み方、言葉の背景についておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/日本記念日協会ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱