キャサリン皇太子妃が2024年11月10日、「リメンブランス・デー」と呼ばれる戦没者追悼記念日の式典に、そして前夜は関連のイベントに登場しました。英国では10月中旬頃から、戦死者の象徴である赤いポピーのブローチを胸につけた人を街なかやニュース番組などで多く見かけます。この日に向け想いを国全体で共有し当日を迎える、厳粛なイベントです。そんな軍人に敬意を表し戦死者を追悼する記念日、式を鑑賞するため外務省のバルコニーにソフィー妃とともに現れた皇太子妃は以前と変わらないスッと背筋の伸びた美しい佇まい。優美なブラックスタイルを過去の装いとともにチェックしていきましょう。

■1:2024年は…デイタイムは厳粛に、イブニングはエレガントな黒を披露

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2011年から毎年、連続で出席。

2024年11月10日、外務省のバルコニーにて追悼式を鑑賞。英国王室のメンバーは毎年この記念日に政治家、退役軍人、一般の人々とともに、戦闘で亡くなった人々を追悼する活動を行っています。皇太子妃の装いは、2020年にも着用していたミリタリー風コートをシックなベルベットのリボンでアップデート。キャサリン・ウォーカーによる風格漂う一着に、故エリザベス女王が所有していたパールのイヤリングで上品な華やかさを添えています。

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イヤリングはパールとダイヤモンドをあしらったデザイン。

2024年11月9日の追悼式前夜、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで開催された英国王立在郷軍人会追悼フェスティバルに出席。アレキサンダー・マックイーンの黒のワンピースとパールのジュエリーをスタイリングしています。追悼を意味する黒にパールの組み合わせですが、シャープなラペルやメタリックなボタンがアクセントとなり華やかさも。ジュエリーはダイアナ元妃の「コリングウッド」イヤリングと、セレブも愛用するアフォーダブルな英国発ジュエリーブランド「モニカ・ヴィナダー」のネックレスをセレクト。ハイ&ローなジュエリーのアンサンブルですが、シェイプを揃えたことで統一感あるスタイルに仕上げています。

■2:2023年は…控えめな襟元とコントラストを描くフィット&フレアなシルエット

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パール&ダイヤモンドのイヤリングもエリザベス女王から受け継いだもの。

2023年のフェスティバルでは、エミリア・ウィックステッドのワンピースを纏って登場。ラウンドネックに長袖のミニマルなデザインですが、ウエストに寄ったギャザーが優美さをプラスしています。ジュエリーはエリザベス女王の3連パールのネックレスをセレクト。華はあるけれどまろやかな艶めきが追悼の場に相応しい、落ち着いた輝きを放ちます。

■3:2022年は…最愛デザインのブラックバージョンを披露

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チョーカーは日本製。

2022年11月12日、フェスティバルでの装いは「セルフポートレート」のワンピースでした。一見ジャケットとスカートの組み合わせに見えるデザインは皇太子妃のお気に入りで、この他クリームホワイトも所有しています。1950年代風の一着はクレープ素材。ジャケットはベルトでウエストマークされ、プリーツシフォンとレースのふんわりとしたミディスカートとの甘辛ミックスなコントラストが特徴です。ジュエリーは、チョーカーとイヤリングともにパールで揃えています。


キャサリン皇太子妃が追悼記念日式典とフェスティバルで披露したブラックスタイルをご覧いただきました。紛争で命を落とした人々を追悼する厳粛なイベントですから、ロイヤルファミリーも黒を着用。とはいえシルエットやディテール、パールで高貴な華やかさも漂う着こなしが印象的ですね。ぜひオケージョンスタイルの参考にしてください。

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PHOTO :
Getty Images
WRITING :
神田朝子