「多寡」ってなんと読む?「たぼ」ではありませんよ!
明日、12月18日は、江戸時代の発明家として知られる、平賀源内の忌日『源内忌』です。「エレキテル(日本で初めて源内によって復元された摩擦起電機)」をつくったことなどは有名ですが、そのほかにも、燃えない布、量程器(万歩計)、磁針器などなど、多くの発明をしたほか、学者として薬品の博覧会を開催したり、作家として戯作上類を発表したり、西洋画を広めたり…と、多岐にわたって才能を発揮した天才だったといわれます。ということで、本日は「多岐」の「多」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「多寡」ってなんと読む?
「多寡」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「多いことと少ないこと」を意味する言葉です。
<使用例>
「参加人数の多寡に関わらず、この企画は実行すべきです」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 多寡(たか) です。
「多寡(たか)」の「寡(カ)」は「寡黙」「寡婦」などの熟語に使われる「少ない」「ひとり者」などを意味する字です。難しい字のようで、実は常用漢字です。「募集」の「募」などと混同しないようお気を付けください。
ちなみに「たかが知れている」の「たか」は、程度や限度を表す「高(たか)」なので、こちらもお間違えのないように。
さて、2問目にまいります。
【問題2】「多人数」ってなんと読む?
「多人数」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「人数の多いこと」です。
<使用例>
「多人数で集まれる場所の候補をピックアップしたわ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 多人数(たにんずう) です。
「多」は「多い(おおい)」とも読みますが「多人数」では音読みの「タ」を使い、「多人数(たにんずう)」です。
・多人数(たにんずう)⇔少人数(しょうにんずう)
・大人数(おおにんずう)⇔小人数(こにんずう)
まとめると、上記のような言い回しになります。「多い」と「大きい」に「少ない」の「小」の読み方が重なることで、混乱しやすいので、正しい読み方、用い方をインプットしておきましょう。
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本日は、12月18日『源内忌』にちなんで、「多」という字の入った日本語から、
・多寡(たか)
・多人数(たにんずう)
の読み方、言葉の背景などをおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/香川県さぬき市ホームページ/平賀源内記念館ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱