「飛礫」ってなんと読む?雪でも作れますよ!
明日、12月19日は『日本人初飛行の日』です。1910(明治43)年のこの日、日本軍による飛行演習で、日本人が日本国内で初めて、動力付き飛行機による飛行に成功しました。ライト兄弟の世界初飛行(1903年)から7年後のことです。翌年の1911(明治44)年5月には、はやくも国産民間機の初飛行が成功しており、航空開発が短期間でぐんと進化したことがわかりますね。ということで、本日は「飛」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「飛礫」ってなんと読む?
「飛礫」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「小石を投げること。また、その小石」を意味する言葉です。
<使用例>
「雪合戦では、私は雪飛礫をたくさんつくっておく係をやったわ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 飛礫(つぶて) です。
慣用句「梨(なし)の飛礫」にも登場する言葉ですね。この慣用句の「梨」は「無し」とかけたもので、「(投げた小石は返ってこないことから)連絡しても返事のないこと」を表現しています。
さて、2問目にまいります。
【問題2】「打っ飛ぶ」ってなんと読む?
「打っ飛ぶ」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「勢いよく飛ぶ」ことです。
<使用例>
「彼女はとにかく、キレキレに打っ飛んだセンスの持ち主なの!」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… ぶっとぶ です。
「ぶっとぶ」「ぶっぱなす」など、あとに続く語の勢いを強める意味で使われる俗語的な接頭語「ぶっ」は、「打つ」と書いて「ぶつ」と読む、打つの音変化を接頭語化したもの、と考えられます。ですので「ぶっとぶ」の漢字表記は「打っ飛ぶ」なのです。
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本日は、12月19日『日本人初飛行の日』にちなんで、「飛」という字の入った日本語から、
・飛礫(つぶて)
・打っ飛ぶ(ぶっとぶ)
の読み方、言葉の背景などをおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/『本の万華鏡』ホームページ(国立国会図書館)/『367日誕生日辞典』(日外アソシエーツ)/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱