「終焉」ってなんと読む?意外とよく聞くこの言葉の意味は?
明日・12月25日といえば「クリスマス」のイメージですが、日本でも「しまい天神」の日として古くから親しまれています。「天神さま」といえば、学問の神として名高い菅原道真のことで、その生誕日が旧暦6月25日、忌日が2月25日であることから、毎月25日は全国の天神さまをまつる神社の縁日となっています。中でも1年で最後となる12月の縁日は「しまい天神」と呼ばれ、多くの参拝者でにぎわいます。ということで本日は「しまい」の漢字表記「終い(しまい)」から「終」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「終焉」ってなんと読む?
「終焉」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「生命が終わること。死を迎えること。最期」の事で、比喩的にも用います。
<使用例>
「菅原道真は、出る杭が打たれるかのように悲惨な終焉に追いやられたかのね」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 終焉(しゅうえん) です。
「終焉(しゅうえん)」という言葉は「終わる」に、状態を表す形容を意味する字「焉(エン)」をつけ「臨終。末期。その比喩」を意味する熟語です。「封建制度の終焉」「アンシャンレジームの終焉」など、壮大な何かが終わることを表現する際に用いられることが多い表現ですので、難しい字ではありますが、大人の教養として読めるようにしておきたい言葉です。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「サ終」ってどういう意味?
最近使われる新語「サ終」の意味として正しいものを、以下の選択肢の中から選んでください。
1:サラリーマンをやめる
2:サービスの提供終了
3:サポートセンターの対応がひどい
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 2:サービスの提供終了 です。
オンラインゲームなど、サーバーにログインしてそのサービスを使用する形式のコンテンツにおいて、運営母体が「サービスの提供を終了」することを短縮した言葉が「サ終(さしゅう)」です。アカウントは持っているものの、実質的には使わなくなり、そのサービスへのログイン回数が減った、または無くなった…というユーザーが増えたことによって、運営サービス自体が提供を終了する、という形です。ごく少数「自分はまだ使っている」というユーザーがいたり、以前そのコンテンツが大変に流行して、みんながやっていたので「サ終するんだ!思い出がたくさんあるなぁ」と懐かしむ人が多かったりで、「サ終」という言葉は、ネット用語として定着しています。
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本日は、12月25日『しまい天神』の日にちなんで、「終」という字の入った日本語から、
・終焉(しゅうえん)
の読み方と、
・サ終(さしゅう)…(オンラインコンテンツなどの)サービスの提供終了
という新語の意味のおさらいなどをいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/NHKホームページ/京都新聞ホームページ/北野天満宮ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱