『Precious』本誌をはじめ、テレビや広告など幅広く活躍する人気スタイリストの犬走比佐乃さんに、大人の女性が知っておきたいおしゃれのテクニックやトピックを教えていただく連載企画のなかから、反響の大きかったコートやジャケットにまつわる記事をまとめてご紹介します。

■1:深いフォレストグリーンにひと目惚れした「ドゥロワー」のコート

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中に着ているのは、ブラックデニムとメルトン素材を組み合わせた「サカイ」のジャケットと、同デザインのタイトスカート。首元にはスカーフをあしらいアクセントをつけて。

「明確な理由はないのですが、どうもダブルフェイスが好きなようで(笑)。これはカシミア30%・ウール70%で素材感も上質。デザインもシンプルなので、例えばこの“サカイ”のジャケットとパンツのようなひとクセあるアイテムにもマッチする包容力があるし、一方でそのひとクセある個性に対峙できるカラーインパクトも備えています」(犬走さん)

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■2:タイトすぎないシルエットの膝下丈「トレンチコート」

イメージ自在に着回せる「シオタ」のコットン素材

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ベルトの位置がやや下にあるメンズライクなコートの持ち味を生かし、シンプルなシャツ&パンツを合わせて。

「シャツ&パンツはもちろん、例えばストンとしたシルエットのシックなワンピースを合わせてもいいし、いろいろなスタイルで着こなせそうです」(犬走さん)

まさに“一生もの”の名品トレンチ「アクアスキュータム」

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取り外しできるライナーを装着すれば、高い防寒性も確保。スタイリッシュなだけではなく、実用的というのも名品の証。

「ベルトの絞り加減やボタンの留め方によって表情が変わるし、肩の切り替えが斜めなのでとても動きやすいのも魅力。ひと昔前には襟を立てた着こなしが流行ったけれど、ちょっと刑事さんみたいになってしまうから(笑)。私はこのコートは襟を立てずに着ています」(犬走さん)

しなやかなカシミア素材の「ヘリル」はニットと好相性

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「アクアスキュータム」と同様、ラグランスリーブでメンズライクなシルエットが犬走さん好みの1着は、2020年に購入したもの。

「ニットの上に着ても着ぶくれしない綺麗なシルエットと、カシミアならではの上質な素材感が気に入っています。私はちょっと大きめのタートルネックやフーディーニットを合わせて、カジュアルに着ることが多いですね」(犬走さん)

コートドレス感覚で美シルエットを楽しむ「アスペジ」

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バックにもドレープがたっぷりとられているため、後ろ姿もフェミニン&シック!

「これは軽いし、シワにならない素材で着やすく、本当に買ってよかったと思っている1着。何せシルエットが綺麗に出るので、ボタンはすべて留めてベルトをキュッと絞って。コートドレスのように着こなすのが好きです」(犬走さん)

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■3:コンパクトな襟のデザインがモダンな魅力を高める「マックスマーラ」のダブルジャケット

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​ジャケット¥432,300・トップス¥81,400・パンツ¥158,400・スカーフ(参考色)¥27,500・シューズ¥151,800(マックスマーラ ジャパン)

「ジャケットはブラックですが、どことなく透明感があるので、こんなふうにキュロットパンツを合わせてライトなイメージに振ってもおもしろいかなと。左胸にあしらわれたマニッシュなブレストポケットにチーフをあしらって、アクセントにするのもポイントです」(犬走さん)

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人気スタイリストの犬走比佐乃さんから、大人の女性に必要なファッションを教えていただく人気連載から、大人に似合う「ダブルフェイスコート」「トレンチコート」「ダブルジャケット」の着こなしをまとめてご覧いただきました。ぜひ明日からの装いの参考にしてみてください。

※私物に関してのブランドへのお問い合わせはご遠慮ください。

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