「佳辰」ってなんと読む?「かたつ」ではありませんよ!
あと数時間で新年になりますね。辰年から巳年への変わり目です。…ということで本日は「辰」「巳」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「佳辰」ってなんと読む?
「佳辰」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「めでたい日。よい日柄」という意味の言葉です。
<使用例>
「この日は大安の佳辰だから、神社に詣でる人が多いんじゃない?」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 佳辰(かしん) です。
「辰」の字には「とき。日。日柄」という意味もございます。「誕辰(たんしん)」と言えば「誕生日」のこと、「佳辰(かしん)」といえは「佳き日(よきひ)」の事です。辰年の最後におさらいしておきました。
さて2問目は、令和7年の干支である「巳」という字の入ったクイズです。
【問題2】「已己巳己」ってなんと読む?
「已己巳己」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「互いに似ているものをたとえていう語」です。
<使用例>
「実家の蔵には価値の高い陶器もあるらしいけれど、私にとっては已己巳己でよくわからないの」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 已己巳己(いこみき) です。
「已己巳己(いこみき)」の、1番目の字は「已然(いぜん)」「已に(すでに)」などの熟語に使われる漢字の音読み「已(イ)」、2番目と4番目の字は「己(おのれ)」と読む字の音読み2種で「己(コ/キ)、3番目の文字が「巳年(みどし)」訓読み「巳(み)」です。この中で「己(おのれ/コ/キ)」だけは常用漢字です。
「已己巳己(いこみき)」…本当にまぎらわしく、知っていないと読めない四字熟語ですが、このような熟語が存在していること、考えた人がいたことに、日本語の歴史の妙を感じますね。
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本日は、辰年の終わり、巳年の始まりにちなんで、「辰」「巳」という字の入った日本語から、
・佳辰(かしん)
・已己巳己(いこみき)
の読み方、言葉の背景などをおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/日本記念日協会ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱