「咄嗟」ってなんと読む?「しゅっさ」ではありません!
明日・1月9日は『とんちの日』といわれております。とんちが得意なことで有名な歴史上の人物といえば「一休さん」…ということで、日付の19(いっきゅう)の語呂合わせから、とんちやクイズを楽しむ日、というイメージにつながったようです。…というところで、本日1問目のクイズにまいりましょう。
【問題1】「咄嗟」ってなんと読む?
「咄嗟」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「ごくわずかな時間」を意味する副詞です。
<使用例>
「とんちって、いわば、状況に応じて咄嗟に機転をきかせる才覚のことよ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 咄嗟(とっさ) です。
「咄嗟(とっさ)」の「咄」は「舌打ち」を、「嗟」は「嘆息」を意味しており、どちらも一瞬の間に行う行為であることから「咄嗟(とっさ)」は「ごくわずかな時間」を意味します。
さて2問目も「咄」つながりのクイズです。
【問題2】「咄家」てなんと読む?
「咄家」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「落語・人情話などを話すことを職業とする人。落語家」のことです。
<使用例>
「同じエピソードでも、プロの咄家さんから聞くと、格段に面白くてわかりやすいんだから、さすがよね」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 咄家(はなしか) です。
「咄」は「はなし」とも読む字です。字の構成を見ると「口から出る」…確かに「舌打ち」も「はなし」もそうですね。
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本日は、1月9日『とんちの日』にちなんで、
・咄嗟(とっさ)
・咄家(はなしか)
の読み方、言葉の背景についておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/『語源由来辞典』(ルックバイス)/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱