美食に散策、美肌温泉に名所巡りetc. 旅の目的はさまざまですが、この冬訪れたいのは、「絶景」を楽しむ湯宿! お部屋から温泉からロビーから、刻々と移り変わる絶景を眺めながら過ごす、ゆっくりとした贅沢な時間…。
雑誌『Precious』2月号では【一生に一度は訪れたい!絶景が広がる「おこもり湯宿」リスト】と題して、旅慣れた温泉好きも太鼓判を押す、珠玉の「絶景」×「湯宿」をご紹介しました!
今回はその中から、コラムニストで美食評論家の中村孝則さんが愛する絶景湯宿2軒をまとめてお届けします。
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■1:庭園絶景|長崎県・雲仙温泉「ゆやど雲仙新湯(うんぜんしんゆ)」
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「元外資系会社でキャリアを積んだ若女将の、ラグジュアリーな価値観を感じる細やかな配慮が随所に。特に女性におすすめです。釣り師の料理長の料理も素晴らしい! 」
「源泉の絶景の中に佇む老舗宿。雲仙の雄大な自然と豊かな湯、両方楽しめます」
開湯から1300年以上。島原半島の雲仙岳の恵みから湧き出す豊富な温泉は、古くから湯治の場として親しまれてきました。
「自然豊かな雲仙国立公園、その絶景の中にある老舗。宿の敷地内に4つの源泉が湧き出していて、それぞれ入れ替え制の大浴場、男湯・女湯、貸切家族風呂、客室の露天風呂と、色合いや濃度が異なる湯を入り分けるのが楽しい。特に露天風呂付客室『月庭』の風呂からは、100年の伝統ある美しい日本庭園を見渡せます」
月庭に引かれる源泉は硫黄分の強い白濁した第四源泉。100%かけ流しの湯に、好きなときに好きなだけ入れるとあってリピーターが多いというもの納得。
■2:渓流絶景|吊橋と離れの宿「鷹の巣館(たかのすかん)」
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「吊り橋を渡ってたどり着く、知る人ぞ知る秘湯のひとつです!」
新潟県の荒川上流の渓谷にある鷹ノ巣温泉。文化三(1806)年、鷹が水浴びをする姿を舟人が見つけたことから発見された温泉といわれます。
「磐梯(ばんだい)朝日国立公園の山奥の、ダイナミックな渓流のほとりにあるのが鷹の巣館。思わずため息が出る絶景を見ながら吊り橋を渡ってたどり着く、そのロケーションが最高。
宿泊者しか入ることのできない温泉は、敷地内から湧き出るナトリウム─塩化物・硫酸塩温泉で、源泉かけ流し。特に一戸建てのように建てられた各部屋の風呂からは、渓流を眺めながら体の芯まで温まることができます。決して派手ではないけれど滋味溢れる郷土料理も素晴らしい」
それぞれ趣向を凝らした離れと本館、全12室。吊り橋から鷹ノ巣山、荒川の渓谷美をワイドに楽しめる部屋や、ウッドデッキにハンモック付きなどさまざまなタイプが。
※情報は2024年12月現在のものです。最新情報は公式サイトなどでご確認ください。
※料金は、時期によって異なる場合があります。また、入湯税などが別途加算される場合があります。
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- EDIT&WRITING :
- 田中美保、木村 晶(Precious)