「五百枝」ってなんと読む?「ごじゅうえだ」ではありませんよ!
明日・2月23日は『天皇誕生日』ですね。陛下は今年で御年65歳になられますので、本日は「六」「五」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「助六寿司」の呼び名の由来って?
稲荷寿司と海苔巻きをセットにした寿司を「助六寿司(すけろくずし)」と呼びますが、この「助六」とはもともと何のことでしょうか?以下の選択肢の中から正しいものを選んでください。
1:有名な寿司職人
2:歌舞伎の登場人物
3:ばくちのゲーム名

…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 2:歌舞伎の登場人物の名前 です。

「助六」は、歌舞伎の演目『助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)』の主人公などになっている有名なキャラクターです。色男で、𠮷原の花魁・揚巻(あげまき)という美女が、彼の恋人です。このふたりは江戸時代、カップルのキャラクターとして人気を博し、「揚巻(あげまき)」の名を「揚(あげ)…あぶら揚げを使った稲荷寿司」と「巻(まき)…海苔巻き寿司」のセットになぞらえ、恋人の『助六』の名で呼ぶようになったのです。いかにも江戸文化らしいしゃれが効いていますね。
さて2問目は「五」の入ったクイズです。
【問題2】「五百枝」ってなんと読む?
「五百枝」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「たくさんの枝」という意味です。
<使用例>
「この時期にあの公園に行くと、五百枝の梅に咲き誇る花の姿と香りを楽しめますよ」

…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 五百枝(いおえ) です。

「五百(いお)」「八百(やお)」などは、「たくさん」という概念を表す伝統的な日本語なので、大人の教養としてぜひ覚えておきましょう。「五百枝(いおえ)」の梅が楽しみな時期がやってきますので「助六寿司」をお供にお出かけになってはいかがでしょうか?
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本日は、2月23日『天皇誕生日』にちなんで、「六」「五」をキーワードにした日本語から、
・助六寿司(すけろくずし)…歌舞伎の有名キャラクターにちなんだ名称
という豆知識と、
・五百枝(いおえ)
の読み方、言葉の背景などをおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/日本記念日協会ホームページ/文化デジタルライブラリーホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)/photo AC
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱