男性時計愛好家だけではなく、近年ではファッションを愛し、時計の真価を追求する女性たちからも熱烈な支持を集めている「オーデマ ピゲ」。創業150周年という大きな節目を迎えた今年の新作発表第一弾では、メゾンの真髄である高度なコンプリケーションが出揃いました。

前回ご紹介した“CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ フライング トゥールビヨン”に続き、今回は、150周年を記念する新たな永久カレンダー機能搭載の新作モデルをお届けします!

メゾンの美学を語る、見目麗しき永久カレンダーウォッチ

創業150周年のキックオフとなる新作発表第一弾でデビューしたのは、全部で17モデル。そのなかでも、このアニバーサリーイヤーを象徴するのが、新しい「パーペチュアルカレンダー」を搭載したモデルです。

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永久カレンダーを搭載しながら41mm径というジェンダーレスなサイズを実現した“CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ パーペチュアルカレンダー”。

モデル名にも冠された「パーペチュアルカレンダー」とは「永久カレンダー」とも呼ばれ、月、日にち、曜日のカレンダー表示機能に加え、4年に一度のうるう年の調整も自動的にしてくれる超絶な複雑機構。当然、非常に高度な技術力が必要とされるため、この「パーペチュアルカレンダー」を搭載した時計を自社一貫生産できることは、メゾンの実力と志の高さを証明します。

実はこの「パーペチュアルカレンダー」という機構は、「オーデマ ピゲ」というメゾンのシグネチャーのひとつ。

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グラマラスでいながら、「サンドゴールド」のシックな色味によってノーブルな表情も携える新作の“ロイヤル オーク パーペチュアルカレンダー”。

1955年には世界で初めてうるう年表示の「パーペチュアルカレンダー」を搭載した腕時計を発表し、1978年には、当時の世界最薄の自動巻き「パーペチュアルカレンダー」ムーブメントの開発に成功。これは時計界においてはエポックメイキングであり、「オーデマ ピゲ」にさらなる名声をもたらしました。

そのような歴史を考えると、この150周年を祝う記念モデルの筆頭格が、新開発の「パーペチュアルカレンダー」を搭載したコンプリケーションということは自然であり、メゾンのアイデンティティを改めて示したように感じます。

複雑機構をエレガントなデザインに昇華させた2大アイコンの新作

今回発表された新たな「パーペチュアルカレンダー」搭載のモデルは、“CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ”と“ロイヤル オーク”の2つのコレクションから、3バリエーションで登場。いずれも、リュウズだけですべての機能の調整ができる革新的な新開発自動巻きパーペチュアルカレンダームーブメントが搭載されています。

世界的に女性たちの機械式時計に対する意識は高まり続けていますが、実際のところ、ムーブメントや複雑機構に対して関心がある人はきっとまだ多くはないでしょう。しかし、「オーデマ ピゲ」のクリエイションは、そんな女性たちにとっても、デザインで、雰囲気で心を惹きつける魔力があります。

カレンダーとムーンフェイズ表示の4つのインダイヤル(小窓)が端正にレイアウトされたメインダイヤルの仕上げも美しく、その佇まいは優美でこの上なくエレガント!

また、150本限定の“150周年アニバーサリー”モデルには、150周年を祝福する特別なデザインコードが散りばめられています。

まず、「ムーンフェイズ」に刻まれたヴィンテージスタイルのロゴ。

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6時間位置に配されている「ムーンフェイズ」に刻まれたヴィンテージスタイルのロゴは、メゾンの歴史資料からインスパイアされたもの。

そして、ケースバックのフレームには、「150」の特別なロゴと、「1 of 150 pieces 」というふたつの刻印が!

その希少性とあいまって、まず他の女性とバッティングすることはないコンプリケーションは、手元に至高の洗練をもたらします。

 スモークブルーの文字盤が洒脱な“CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ パーペチュアルカレンダー”

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「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ パーペチュアルカレンダー」価格要問い合わせ ●ケース:ホワイトゴールド ●ケース径:41mm ●ストラップ:ラバー  ●ムーブメント:自動巻き ※2025年7月発売予定

圧倒的なオーラを放つ“ロイヤル オーク パーペチュアルカレンダー”

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「ロイヤル オーク パーペチュアルカレンダー」共に価格要問い合わせ ●ケース:左/サンドゴールド・右/ステンレススティール ●ケース径:41mm ●ブレスレット:左/サンドゴールド・右/ステンレススティール ●ムーブメント:自動巻き ※2025年7月発売予定

創業150年という長い歴史を誇るウォッチメゾンは、世界でもほんのひと握り。しかも「オーデマ ピゲ」は創業から現在に至るまで、コングロマリットには属さず、一貫して独立経営を貫いている稀有な存在です。

もちろん大きな組織の傘下に入ることで得られるメリットは数多くあります。しかし、これほどまでに「オーデマ ピゲ」が、人々から愛され、憧憬の的となっている理由のひとつは、独立経営でしかなし得ないウォッチメイキングにあることは間違いありません。

きっとこの先も創業の地、スイスのル・ブラッシュで、「オーデマ ピゲ」は数々の名品を生み出していくことでしょう。

問い合わせ先

オーデマ ピゲ ジャパン

TEL:03-6830-0000

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この記事の執筆者
東京都出身。大学在学中から雑誌『JJ』などで執筆活動を開始。女性向け本格時計のムックに携わったことから、機械式時計に開眼。『Precious』などの女性誌において、本格時計の魅力を啓蒙した第一人者として知られる。SIHHとバーゼルワールドの取材歴は、女性ジャーナリストとしては屈指のキャリアの持ち主。好きなもの:海、ハワイ(特にハワイ島)、伊豆(特に下田)、桑田佳佑様、白い花、シャンパン、純米大吟醸酒、炊きたてのご飯、たまご、“芽乃舎”の野菜だし、“エルメス”のバッグと“シャネル”の靴、グレーのパーカー、温泉、スパ、素敵旅館、村上春樹、宇野千代先生、神社、日本の陶器(特に唐津焼)、朝ドラ、ドラミちゃん、長文のインタビュー原稿