「手風琴」ってなんと読む?「てかぜごと」ではありませんよ!
明日・3月19日は『ミュージックの日』です。『ミュージックの日』は、「音楽の素晴らしさや楽しさを音楽家の立場からうったえ、聴衆の人たちと共有したい」というコンセプトで語日本音楽家ユニオンが制定した記念日で、日付は319(ミュージック)の語呂合わせになっています。記念日を通して、明日はぜひ音楽鑑賞でご自身をいやす時間をつくってみてくださいね。本日は「楽器」に関連する日本語のクイズをお送りします。
【問題1】「手風琴」ってなんと読む?
「手風琴」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:洋楽器「アコーディオン」の和訳です。

…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 手風琴(てふうきん) です。

アコーディオンは19世紀の初めごろにヨーロッパで誕生した楽器ですが、コンパクトかつ多彩な演奏が可能なので、日本でも、盛り場での有料演奏などでよく用いられました。鍵盤を使った楽器は数あれど、アコーディオンの「片手で蛇腹状のふいごの風量を調整しながら演奏する」というスタイルは特に特徴的ですので「手風琴(てふうきん)」という和訳がなされたのでしょう。
では2問目にまいりましょう。
【問題2】「風琴」ってなんの楽器?
「風琴(ふうきん)」と和訳されている楽器といえばどれでしょう?次の選択肢の中から選んでください。
1:ハーモニカ
2:ハープ
3:オルガン

…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 3:オルガン です。

オルガンというと、ピアノと同じように鍵盤部分の印象が強いですが、音のなる原理は、足で踏んで、ふいごの風を送る…という動作によるものです。弦楽器と言えば、和訳では「琴」という解釈があてられており、「風を送って音を出す代表的な弦楽器」なので「風琴(ふうきん)=オルガン」となったようです。単なるイメージではなく、音を鳴らす原理にもとづいた和訳がなされている事が興味深いですね。
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本日は、3月19日『ミュージックの日』にちなんで、「楽器」に関連する日本語から、
・手風琴(てふうきん)=アコーディオン
・風琴(ふうきん)=オルガン
の用楽器の和訳の読み方や、なんの楽器なのか?という豆知識をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/日本音楽家ユニオンホームページ/総務省Facebook/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱