「怪気炎(かいきえん)」ってなに?炎なの?

明日、3月30日は、『ひまわり』『星月夜』などの代表作で知られる画家・フィンセント・ファン・ゴッホ​の生誕日です。1853年のこの日に生まれたゴッホは、生前は画家としての才能を評価されぬまま、37歳で自死したことでも知られる不遇の画家ですね。死後、作品が絶大な評価を受け、日本では、特に1987(昭和62)年にオークションで、安田火災海上保険(現・損害保険ジャパン株式会社)がゴッホの『ひまわり』を約58億円で落札したことが大変大きな話題となりました。奇しくもこの日は、ゴッホの生誕日である3月30日でした。ということで、本日は「ゴッホ」をキーワードにした日本語クイズをお送りします。

1問目は、情熱的な筆致から「炎の画家」と呼ばれるゴッホにちなんで「炎」という字の入った言葉のクイズです。

【問題1】「怪気炎」ってなに?

「怪気炎(かいきえん)」という日本語の意味として正しいものを、以下の選択肢の中から選んでください。

1:不気味で不思議な現象

2:はげしい情熱

3:異様なほど盛んな意気

「怪気炎」とはどういう意味?
「怪気炎」とはどういう意味?

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 3:大変に盛んな意気 です。

「怪奇な炎」ではなく「怪しいほどさかんな気炎」です。
「怪奇な炎」ではなく「怪しいほどさかんな気炎」です。

「気炎(きえん)=盛んな意気。議論などの場で見せる威勢のよさ」が、「怪しく(あやしく)感じるほど盛んであること」を表現した言葉が「怪気炎(かいきえん)」です。「怪気炎を上げる」といえば、「調子がよすぎて異様に感じるほど威勢がよいさま」を意味します。若者言葉的な表現をするなら「ひとりで盛り上がってヤバいほど調子こいてる」というような状態です。

さて、ゴッホの話題に戻りますが、「不遇…才能をもちながら、巡り合わせが悪くて世間に認められないこと」を体現するような人生を送った画家ですね。2問目は「遇」という言葉の入ったクイズです。

【問題2】「遇(○○○ま)」ってなんと読む?

「遇」という日本語の読み方として正しくなるよう、「○○○ま」の○に、それぞれ、かな1文字ずつ入れて完成させてください。

ヒント:「時おり」「偶然に」などの意味をもつ言葉です。

<使用例>

「遇(○○○ま)という言葉で片づけるには、不遇が過ぎる生涯だったのね」

なんと読む?
なんと読む?

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 遇(たまたま) です。

「遇」の表外読み(常用漢字表に掲載されない読み方)です。

「遇」という字には「会う。思いがけなく出会う」「もてなす」「たまたま。折よく」などの意味があります。

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本日は、3月30日、ゴッホの生誕日にちなんで、

・怪気炎(かいきえん)…異様なほど調子がよすぎる盛んな意気

という、わかりにくい言葉についての豆知識と、

・遇(たまたま)

の読み方をおさらいいたしました。

この記事の執筆者
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Precious.jp編集部 
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参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/『ブリタニカ国際大百科事典小項目事典』(ブリタニカジャパン)/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
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ILLUSTRATION :
小出 真朱