仕事でお世話になった方への感謝を伝えるシーンで欠かせない花の贈り物。

雑誌『Precious』4月号では【Blooming Flowers 思いを託す「フラワーギフト」のすべて】と題して、洗練された「フラワーギフト」のための旬のトピックスをご紹介しました。

今回はそのなかから、パリ在住のファッションコーディネーター・高中まさえさんによる、パリの最新「フラワーショップ」レポートをお届けします。

出会いと別れの季節に知りたい、花が紡ぐストーリー。お世話になった大切な人へ、新たな門出を祝って…センスの光るアレンジと信頼のアドレスで、記憶に残る贈り物に。

「フラワーギフト」が身近なフランスから最新流儀を特別レポート!パリの美意識が宿る、注目の「フラワーショップ」指南

花を贈る文化が根付くパリ。美意識の詰まった個性豊かなフラワーショップを巡り、フラワーギフトの本質を探ります。

Report by 高中まさえさん
パリ在住のファッションコーディネーターとして活躍しつつ、「移動花瓶屋」を夢見て、意匠の凝った花瓶を収集中。「パリは花屋さんが街に点在し、花1本から気軽に買えるのが魅力です。お気に入りの花瓶と共に、ぜひ花のある生活を!」INSTAGRAM @massaetakanaka @massaetakanaka

■1:『DEBEAULIEU(ドゥボーリュー)』〈9区〉|モードな個性が香り立つ革新的な感性で魅了

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個性的で美しいブルーの花と羽根のブーケ。約€80〜100

最先端のモードブランドからも絶大な支持を集める「DEBEAULIEU」。フランス語で「美しい場所」という意味をもち、オーナー兼、アートディレクターを務めるピエール・バンシュロー氏はフラワー業界に変革をもたらしたことでも知られて。

ピエール氏いわく「花束を贈ることは、パーソナルな表現であり、思いやりの表れ。ぜひ、多彩な色が織りなすファンタジックなブーケを楽しんでください」

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9区に店を構えたのは、活気に満ちているから。
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ヘッドハンティング業から転身したピエール氏。「なにかを創り出すことに興味がありフローリストに。儚くて詩的な花を、新しい視点で提供するのが使命」
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内は新鮮で独創的な花で溢れて。ピエール氏のいちばん好きな花はカーネーション。

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■2:『Ko Hana,fleurs&céramique(コ・ハナ フルール&セラミック)』〈19区〉|自然の息吹を感じさせる心地よい空気感 

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「花や葉がゆるやかに調和し、心地よく佇むようなイメージでつくりました」とケイコ氏。約€100

最旬のアートが集い、多文化的な地区として知られるパリ19区のフラワーショップ「Ko Hana」は日本人のケイコ・ミチガミ氏とフランス人のボードゥアン・ルシェ氏が店主を務める。店内はアンティークやハンドメイドの花器に生けられた新鮮な草花が、いきいきと美しく並び、どこか気取らない空気感が漂う。そのノンシャランな雰囲気が、花束にも心地よい余韻をもたらして。

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ブーケは黒のラッピングが定番。
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オーナーのケイコ氏は、ワーキングホリデー中に高田賢三氏の自宅に花を生けたことがきっかけでフローリストに。 (C)Mai Toyama
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鮮やかな草花が美しく並ぶ。

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※花の価格は、仕入れ状況によって変動する場合があります。

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EDIT :
川口夏希、遠藤智子(Precious)
撮影・パリ取材 :
高中まさえ
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