「苦諫」ってなんと読む?「くとう」ではありませんよ!
明日・4月16日は『エスプレッソの日』です。『エスプレッソの日』はエスプレッソの普及を目的とする記念日で、日付は、イタリア国際カフェテイスティング協会が定めた「イタリアエスプレッソデー」を日本で最初に行った日にちなんでいます。エスプレッソといえば、コクのある苦味が特徴ですので、本日は「苦」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「苦衷」ってなんと読む?
「苦衷」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「苦しい心のうち」という意味です。
<使用例>
「その節はお母さまに苦衷をお察しいただき、私どもも救われる思いでした」

…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 苦衷(くちゅう) です。

「衷」は「なかほど」また「心のうち」を意味する字です。最もポピュラーな使用例は「なかほど」という意味で使われている「折衷(せっちゅう)」ではないかと思いますが、今回の「苦衷(くちゅう)」や「衷心(ちゅうしん)」など、「こころのうち」という意味で使われる例にも大人の言い回しが多いので、覚えておきましょう。
さて、2問目にまいります。
【問題2】「苦諫」ってなんと読む?
「苦諫」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「言いにくいことをはっきり言って、目上の人をいさめること」という意味です。
<使用例>
「苦諫をいとわないような部下こそ、得難い存在ですよ」

…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 苦諫(くかん) です。

「良薬は口に苦し」ということわざがございますが、調子のよい言葉より、耳に痛いような意見も教えてくれる存在は有難いですね。そうしたニュアンスを一言で表現できる「苦諫(くかん)」、こちらも大人の言い回しとして使いこなせると素敵です。
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本日は、4月16日『エスプレッソの日』にちなんで、「苦」という字の入った日本語から、
・苦衷(くちゅう)
・苦諫(くかん)
の読み方や、言葉の背景についておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/日本記念日協会ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱