フランス人の感性が、「鯉のぼり」に新たな使い方を生み出した
日本では一般的に、男の子の出世や健康を願う縁起物として知られる鯉のぼりですが、フランスの女性デザイナーが手がける「MadameMO(マダム・モー)」から登場した鯉のぼりは、パリでは女の子の家でも飾られているほど、かわいらしいデザインに仕上がっています。
今回は、マダム・モーの鯉のぼりの正規国内代理店である、ユーノイアデザインストア(トリンガプロジェクツ)広報担当の平岡玲子さんに、マダム・モーとは? そのおすすめ鯉のぼりを5つと、その飾り方のポイントを教えていただきました。
日本の伝統的なアイテムをアレンジ!フランス人デザイナーが手がけるブランド「MadameMO(マダム・モー)」とは?
MadameMO(マダム・モー)は、フランスの2人組女性デザイナーが手がける、日本贔屓のライフスタイルブランド。日本の鯉のぼりをハイセンスなデザインにアレンジしたところ、たちまちパリの女性の間で大人気になったそう!
「鯉のぼりを飾る習慣のないフランスで人気が出た理由は、あくまで予想ですが、アニメなどを通じて日本に憧れを持った人が、生活に日本の文化を取り入れ始めたからかもしれません。日本人も、海外の文化であるハロウィーンや、ヒップホップ音楽を取り入れていますよね。
Madame MOがつくり出す鮮やかなカラーは、オシャレなフランス人に受け入れられやすかったのかもしれません」(平岡さん)。
カラフルな色合いと、ユーモアのある表情が特徴的な鯉のぼりは、生まれ故郷のフランスだけでなく、日本でも多くの人々を魅了。子どもが健やかに育つシンボルや、お部屋のインテリアとして人気を集めています。
MadameMO(マダム・モー)のおすすめ「鯉のぼり」5選
■1:シルバーとピンクがシンプルでかわいらしい「M-silver」
淡いピンクとシルバーの色合いが、やわらかな印象を与える鯉のぼり。鱗やヒレには小花がプリントされていて、女性の部屋にも合いやすい、かわいらしいデザインとなっています。
「Mサイズの鯉のぼりをパパやママ、XSサイズ・Sサイズを子どもの鯉として購入される方が多いですね」(平岡さん)。
■2:ビビッドなブルー地に、鯉のぼりらしい赤が華やかな「S-blue」
MadameMOの定番カラーだというこちらの鯉のぼりは、1番の人気商品。鮮やかなレッドとブルーのコントラストが目を引くデザインです。
「おじいちゃん・おばあちゃんが、お孫さんへのプレゼントとしてご購入されることが多いため、『男の子といえばやっぱり青!』という理由から、人気カラーとなっています」(平岡さん)。
■3:ボーダーの海から朝日が上る!マリンな雰囲気の「S-border」
ユーノイアデザインストア限定カラーの鯉のぼり。シンプルになりがちなボーダーも、ブルーとイエローの2色使いや、差し色のレッドで、華やかでスタイリッシュな印象に。尾ひれには、水平線から昇る朝日をイメージした、めでたい意匠が凝らされています。
「暖かくなる4・5月には、ボーダーのお洋服を着る方が増えますよね。それと同じように、この季節にはボーダーの鯉のぼりが人気で、S-border は、ユーノイアデザインストアで取り扱っているMadameMOの鯉のぼりの中でも、1位・2位を争うカラーなんです」(平岡さん)。
■4:美味しそうなアイスクリームモチーフの「S-icecream」
こちらもユーノイアデザインストア限定カラーの鯉のぼり。2018年の新作カラーで、アイスクリームをモチーフにした、ポップでキュートなデザインが人気です。
「最近は『鯉のぼりは、男の子のもの』という概念が変わってきているようで、ユーノイアデザインストアのネットショップでは、注文をされた方から『女の子用ラッピング』を依頼されるケースが少しずつ増えてきています。
S-icecreamをはじめ、MadameMOの鯉のぼりは、近年のSNSブームの影響で、ママからの支持が高くなったように感じます。『ほかにはない、珍しいデザインの鯉のぼりをSNSにアップしたい!』という思いがあるのかもしれませんね」(平岡さん)。
■5:ライトグリーンとピンクが共演するビビッドな印象の「XS-midori」
初夏の新緑を感じさせるような、いきいきとしたライトグリーンの鯉のぼり。45㎝と小さめのサイズ感も、コンパクトに飾れると人気です。
「midoriは、ほかのカラーの鯉のぼりと並べたときに、違和感なく馴染んでくれるカラーです。また、最近は、リビングの壁に鯉のぼりをマスキングテープなどで固定して飾る方が増えており、マンションなど集合住宅が多い日本では、スペースを取らない、この小さめサイズが支持されているように感じます」(平岡さん)。
季節のインテリアにぴったり!「家の中」に鯉のぼりを上手に飾るポイント
MadameMOの小型の鯉のぼりを「インテリアの一部」として提案しているユーノイアデザインストアに、鯉のぼりをオシャレに飾るポイントも教えていただきました。あなたの手持ちの鯉のぼりでもできるかもしれません。
■1:観賞植物の鉢やドアノブに鯉のぼりを吊るす、額縁に飾る│鯉のぼりを上手に飾るポイント
「例えば、観賞植物の鉢にポールを立てて、鯉のぼりを吊るす方法があります。小型のものであれば、ドアノブに吊るしてもかわいいですよ。お子様のお部屋に吊るしたり、額縁に飾ったりしてもよいですね」(平岡さん)。
■2:部屋の壁に吊るす、マスキングテープでデコレーションして飾る│鯉のぼりを上手に飾るポイント
部屋の壁やドアにフックを取り付けて吊るしたり、お気に入りのマスキングテープでデコレーションしながら飾ったりするのもよいそう。もちろん、室外に飾るのもOK。通常の鯉のぼりと同様にポールに繋げば、風を受けて泳ぐようになびく、優雅な鯉のぼりの姿を楽しめます。
性別や年齢に関係なく、お部屋にひとつ、飾りたくなるようなMadameMOの鯉のぼり。サイズ展開もXS~Lと幅広いので、飾りたい場所に応じて大きさを選べるのもうれしいところです。
ユーノイアデザインストアでは、限定カラーを含めた豊富な鯉のぼりがラインナップ。今年の端午の節句は、海を渡って新たな魅力を増した鯉のぼりを、ご家族と一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか?
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- Precious.jp編集部