東京の中心地である赤坂・六本木エリアに位置する「ANAインターコンチネンタルホテル東京」。その3階にある中国料理「花梨」では、広東料理の技と、進化を続ける香港グルメの魅力を堪能できます。

こちらでは、2025年8月31日(日)までの期間限定で「アジアンスパイス・アフタヌーンティー~香るスパイスと点心の饗宴~」を開催中。クミンや八角、シナモンなど、芳しいスパイスが織りなすアジアンテイストの料理10品とデザート8品を、華やかな絵柄が施された特製の大型蒸籠に盛り付けて提供しています。

このアフタヌーンティーは、香港の点心専門職人から伝授されたレシピをもとに、手作りで仕上げた点心が人気を集めたことから生まれたもの。2022年2月にスタートした「チャイニーズ・アフタヌーンティー」は、季節ごとにテーマを変えながら進化を続け、訪れるたびに新たな味の出会いが楽しめると好評です。


今回は、スパイス香る夏仕様のアフタヌーンティーを、Precious.jpライターが実際に体験。注目のメニューを詳しくご紹介します。
ANAインターコンチネンタルホテル東京「アジアンスパイス・アフタヌーンティー」実食レポート
■1:香り高いスパイスが織りなす、本格点心のセイボリー10品

一般的なアフタヌーンティーといえばスイーツが主役ですが、「アジアンスパイス・アフタヌーンティー」では、スパイスの香りや辛味、食感のコントラストが楽しめる贅沢な一品料理を少量ずつ味わえるのが大きな魅力です。
最初に手を伸ばしたのは、爽やかなスイートチリに玉ねぎと柑橘を加えた特製ソースが香る「北海帆立貝の湯引き、オリエンタルソース仕立て」。大ぶりで弾力のある帆立からは、噛むたびに甘みがあふれ、ソースの酸味とスパイシーさが絶妙にマッチしています。

続くひと品、「ライム&スパイス香る鮮魚のカリッと揚げ」は、ライムの酸味にフェンネルやレモングラスを効かせたチリパウダーが印象的。香ばしく揚げられた白身魚に、アジアンな香りがふわっと広がり、軽やかに食べられるのもうれしいポイントです。

「和牛ロースの香ばし煎り焼き、クミン&チリの香り」は、クミンとチリパウダーの香りを想像以上にまとって登場。しっかりとした噛み応えの中にジューシーな旨味があり、スパイスの余韻が食欲をそそります。

もっちりとした皮に包まれた「自家製小籠包」は、ジューシーさがたまりません。上にちょこんとのったもみじおろしが、後味をピリッと引き締めてくれます。
「四川風よだれ鶏」は、しっとりやわらかな鶏肉に香り高いタレが絡み、ナッツのカリッとした食感がアクセントに。辛さは控えめで、辛味が苦手な方でも安心して味わえる仕上がりです。

さらに、ひと口サイズの「広東式焼き物2種、豚トロ・自家製スパイスソーセージ」も印象的。豚トロのジューシーな脂の甘みに加え、自家製スパイスソーセージには辛味噌がサンドされていて味に深みがありました。

中型の蒸籠に収められた自家製点心には、サクッと揚がった餅皮の中にスパイシーな餡が詰まったカレー風味の揚げ餃子や、海鮮の旨味が詰まった蒸し餃子、そしてプリプリの海老をライスペーパーで包み、チリマヨソースでいただく揚げ点心も。いずれも食感と香りが際立ち、ひと品ごとに新鮮な驚きがあります。

最後は、軽やかな衣でふんわりと揚げた天然海老のフリット。ほんのり香るパイナップルの甘みが夏らしさを演出し、余韻まで楽しめるひと皿でした。
■2:スパイスと甘さが調和するデザート8品

スイーツは、中国料理の技法と旬のフルーツ、そしてスパイスを巧みに組み合わせた8種類が登場。どれも個性的で、甘さの中にほんのりと香るスパイスや酸味が、最後まで飽きさせない構成です。
セイボリーメニューを手がけたシェフによる3品は、前菜からデザートへと続く味の流れに一体感をもたらします。印象的なのは、とろけるような口どけのマンゴークリームがたっぷり詰まったおまんじゅう。しっとりとした皮に包まれ、ひと口でジュワッと濃厚な甘みが広がります。
南国フルーツのランブータンは、見た目はユニークでも味わいはすっきりと上品。ライチに似た果肉の甘さに透明感があり、暑い季節にぴったりの清涼感です。
ココナッツのコクをほんのり感じつつ、ナタデココとともにヨーグルトでさっぱり仕立てたグラスデザートも。季節のフルーツと一緒に口に運べば、甘さと酸味のバランスが心地よく、箸休め的なひと皿としても活躍します。

残る5品は、ホテルのパティシエによる創作スイーツ。ローズマリーとレモンのケーキは、ハーブと柑橘の香りがふわっと広がる軽やかな焼き菓子。トッピングされたピンクペッパーが後味にスパイスの刺激を添え、さりげない存在感を放っています。
球体のフォルムが印象的なベルガモットのムースは、なめらかな口当たりと繊細な香りが魅力。上に飾られた銀粉やチョコレートの飾りが、目でも楽しませてくれます。
バニラとシナモンのクレームパフは、ほんのり甘いアイシングにスパイシーなシナモンが香るひと品。軽やかなシュー生地にコクのあるクリームが合わさり、洋菓子とアジアンスイーツが融合したような味わいです。

杏とサフランのコンポートは、バジルシードやクコの実とともにほんのり色づいたシロップに漬け込まれ、舌に残る香りがどこか異国情緒を感じさせます。
そして驚いたのは、メロンの優しい甘みとマスカルポーネのコクを生かしたクリームに、シナモンと八角で煮た白きくらげが添えられたひと品。とろりとした食感の中にスパイスの余韻が残り、デザートの枠を超えた独創性が感じられました。
■3:中国茶とモクテルで香りの余韻を楽しむ

ドリンクには、香りや風味に個性をもたせた6種の中国茶と、3種のオリジナルモクテルがフリーフロー形式で提供されます。
最初にいただいたのは、ノンアルコールカクテルの「パッシモーニ」。パッションフルーツとグレープフルーツの酸味に、トニックウォーターのほろ苦さが絶妙に合わさり、果実の甘みがやさしく広がる、リフレッシュにぴったりの一杯でした。スイーツとの相性も抜群です。

次に味わったのは、中国茶2種。ひとつ目のライチコウ茶は、楊貴妃が愛したとされるライチの果汁で香りづけされた紅茶。ほんのりとした自然な甘みと、華やかなライチの香りが広がり、柔らかくまろやかな口当たりでした。
もう一杯は、「ジュ茶」と呼ばれる緑茶。海外では「ガンパウダー」や「グリーンパール」としても知られ、丸く巻かれた茶葉が特徴です。深みのあるコクと、かすかに燻したような香ばしさが印象的で、甘いもののあとに飲むと味覚がすっと整うような感覚。ポットでたっぷり提供されるのもうれしいポイントです。
また、同アフタヌーンティーはディナータイムにも提供されており、追加料金(¥3,000/税・サービス料込み)で、スパークリングワインやビール、紹興酒などを含むアルコールのフリーフロープランを楽しむことも可能です。詳しくは公式サイトをチェックしてみてください。
アフタヌーンティーとはいえ、アルコールのフリーフロープランも用意されているので、少し早めのディナー感覚で訪れるのもおすすめ。
夏の夕暮れどきに、本格点心とスパイス香るスイーツを味わいながら、贅沢なひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。ほんのり刺激的で爽やかな、大人のアフタヌーンティー体験が待っています。
問い合わせ先
- ANAインターコンチネンタルホテル東京
- 「アジアンスパイス・アフタヌーンティー~香るスパイスと点心の饗宴~」
提供期間/〜2025年8月31日(日)※火曜日を除く。前営業日の15:00までのの要予約
提供場所/3F 中国料理「花梨」
提供時間/第1部 11:30~、第2部 14:00~、第3部 17:30~(30分前にL.O.)※2時間制、各部10組限定 - TEL:03-3505-1185(レストラン予約 9:00〜21:00)
- 住所/東京都港区赤坂1丁目12‐33
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 篠原亜由美
- EDIT :
- 小林麻美