2020年8月に開業した「ハイアット セントリック 金沢」は、金沢駅から徒歩すぐという抜群のロケーションに位置するフルサービスブティックホテル。

金沢ならではの伝統を大切にしながら、現代的な技法を取り入れたアートワークを通じて、過去から未来へとつながる空間を演出しています。コンテンポラリーアートや伝統工芸に加え、制作過程で生まれた廃材までも活用し、持続可能なデザインで金沢らしさを表現しているのも特徴です。


館内には、地元・金沢にゆかりのあるアーティストらによる100点以上の作品が並び、伝統工芸の美しさにモダンな感性を掛け合わせた、個性あふれるアートがゲストを迎えます。


そんな「ハイアット セントリック 金沢」は、2025年8月1日(金)に開業5周年を迎えます。これを記念し、「FIVE KOLORS(ファイブ カラーズ)/KOLORS=Colors of Kanazawa」をテーマに、金沢の伝統色をまとった特別な宿泊プランやダイニング、体験型イベントが展開されるとのこと。


今回、5周年を目前に控えた「ハイアット セントリック 金沢」に、Precious.jpライターが宿泊。本記事では、宿泊・ダイニング・体験イベントの3つの視点から、この夏ならではの魅力をお届けします。
【宿泊】歴史とアートに浸る、唯一無二のスイートステイ

今回の5周年記念プランでは、ホテル最上級のスイート「カナザワ スイート」と隣接する客室をコネクティングし、最大大人5名・添い寝のお子様3名までが泊まれる、贅沢な滞在が叶います。
広さは128平米。金沢の名を冠するホテルにふさわしい、まさに特別な一室です。


実際に足を踏み入れてまず目を引いたのは、煌びやかなリビングルーム。前田家ゆかりの書籍が並ぶ棚や、金沢城の石垣に咲く椿を描いた大きなアートなど、空間全体に金沢の歴史と美意識が丁寧に散りばめられています。


ベッドボードは、実際に使われていた建具に和紙を貼って仕上げたもの。調度品やアートワークの全部がこの部屋のために選ばれたもので、目に入るものすべてに物語があります。
さらに、ウェルカムシャンパン&フルーツ、朝食付きに加え、「FIVE – Grill & Lounge」や隣接する「ハイアット ハウス 金沢」のラウンジ利用、ミニバーの無料サービス、FIVEでの特別ディナーなど、5つの特典もセットに。大切な人との記念日や家族旅行にもぴったりな、非日常を味わえるステイです。

ちなみに筆者が今回宿泊したのは、街並みを望む32平方メートルのシティービューのお部屋。こちらもゆったりとした広さで快適に過ごせました。


ベッドボードには、実際に金沢にある道のマンホールや路面のひび割れから型を取ったというユニークなパネルが使われており、街とホテルをつなぐコンセプトがしっかり表現されています。テレビボードの上には石川の伝統工芸のひとつ、加賀八幡起き上がりをアレンジしたうさぎの置物も飾られていて、こちらもアートな世界観を楽しめる空間になっています。
【ダイニング】旬を味わい、土地を知る。金沢の恵みに出合える食のひととき

ホテル館内にある「FIVE – Grill & Lounge」は、加賀五彩や九谷五彩の「五」に由来する名を持つレストラン。5つの異なるゾーンから成る空間で、地元の食材を活かした料理やスイーツが味わえます。

こちらで筆者がいただいたのは、2025年8月31日(日)までの期間限定で提供されている「桃&ブルーベリー アフタヌーンティー」。その名の通り、今が旬の桃と、石川県能登町「ひらみゆき農園」のブルーベリーを取り入れたスイーツやセイボリーが並び、見た目にも季節感たっぷりです。


白ワインでコンポートした桃にジュレとバニラアイスを重ねた「ピーチメルバ」は、ラズベリーソースをかけて味の変化も楽しめる、大人向けの仕上がり。冷製カッペリーニには、やさしい甘さの桃とハモンセラーノの塩味が好相性で、トマトソースが味を引き締めてくれます。

能登牛のミニバーガーには、ほんのり甘酸っぱいブルーベリーソースが添えられ、肉の旨味をより引き立ててくれるひと品に。チーズフライにフレッシュブルーベリーを合わせた組み合わせも新鮮で、意外なおいしさでした。


ブルーベリースイーツは「ブルーベリータルト」「チーズケーキ」「ミニベーグル」の3種類。特にタルトは、みずみずしい果実と色鮮やかなブルーベリークリームが美しく、口に運ぶたびに果実の風味が広がりました。
ホテルのアフタヌーンティーとしては比較的手頃な価格なので、旅の始まりにゆっくり楽しむのもおすすめです。


同じくFIVEでいただいたディナーでも、地元ならではの食材がふんだんに使われていました。
たとえば、能登沖で水揚げされた天然の「能登フグ」を使ったフライや、能登牛のサーロイングリル。ソースには、金沢玄米甘糀を使ったマスタードや、金沢の柚子胡椒、能登塩など、ひとつひとつに土地の味が宿っていて、料理に奥行きを与えていました。




また、朝食でも地元の味に出合えます。「ハイアット セントリック 金沢流 朝食の楽しみ方」と題された案内がテーブルに用意されており、豆腐に数種の醤油をかけ比べできたり、れんこんやかにかま入りのご当地風オムレツが登場したりと、普段とは一味違うメニューが楽しめます。
一日を通して、地元の旬や文化を「食」から感じられるのが、このホテルのダイニングの魅力。旅の記憶に残る、味わい深いひとときが待っています。
【体験イベント】金沢ならではの「ゴールド」を見て、触れて、味わう

国内の金箔生産量のほとんどを担う金沢の街では、建築や工芸、食文化など、さまざまな場面で金箔の美しさに触れることができます。
ハイアット セントリック 金沢でも、館内のアートワークや装飾の随所にゴールドの輝きが取り入れられていますが、さらに金沢らしさを深く味わえる体験型の宿泊プラン「金沢金箔&開運体験プラン」も用意されています。


プランにある金箔工芸体験の舞台は、ホテルから車で約15分、風情あるひがし茶屋街の一角にある「金澤しつらえ」。特別に手配された「金箔タクシー」で向かいました。
外装のゴールドはもちろん、車内の窓枠やパネルにまで金があしらわれ、運転手さんのメガネのフレームまで金縁という徹底ぶり。ナンバープレートは「777」と、遊び心にあふれながらも縁起のよさを感じる、印象深い移動時間でした。



「金澤しつらえ」は、築200年以上の歴史を持つ茶屋建築。館内に入るとまず建物や金箔の背景についての説明があり、続いて職人による金箔製造の工程のひとつ「箔移し」の実演を間近で見ることができます。静かな所作と張り詰めた空気に、自然と引き込まれていくような感覚に。


その後、自分の手で金箔を貼る体験へ。漆塗りの器に、実際に職人が使う道具を用いて、そっと金箔をのせていきます。

同じ器でも、貼る位置や分量で仕上がりの印象ががらりと変わるのが面白く、ひとつとして同じものがない自分だけの品に仕上がります。作品は当日持ち帰ることができますよ。

体験のあとは、老舗和菓子店「森八」の上生菓子と、350年の伝統を持つ「大樋焼(おおひやき)」の茶碗でいただくお抹茶の時間。大樋焼の茶碗は見た目に反してとても軽やかで、器を通じて金沢の工芸文化に触れるひとときとなりました。


建物1階には、石川県を中心とした工芸品のギャラリーショップも併設されており、旅の記念や大切な方へのお土産選びにもおすすめです。


また「金沢金箔&開運体験プラン」には、ルーフテラスバーでいただく金箔入りのカクテルや、金箔を使ったアメニティーも含まれます。館内各所に配された金沢らしいアートワークを、リーフレット片手に巡るのも滞在中の楽しみのひとつ。
金箔の輝きに包まれながら、目で見て、手で触れ、味わう、五感で金沢を堪能できるプランです。
宿泊・食・体験──3つの魅力を通して、金沢の今を感じられる特別な滞在。この夏は、「ハイアット セントリック 金沢」で、自分らしい旅の楽しみ方を見つけてみてはいかがでしょうか。
問い合わせ先
- ハイアット セントリック 金沢
- 「開業5周年記念カナザワ スイート プレミアムステイ」
宿泊期間/2025年8月31日(日)まで ※1日1組限定
宿泊料金/1泊(大人5名、添い寝のお子様3名まで宿泊可) ¥316,250(税・サービス料込み、宿泊税別)
「桃&ブルーベリー アフタヌーンティー」
場所/3F オールデイダイニング「FIVE - Grill & Lounge」
提供期間/~2025年8月31日(日)
提供時間/11:30〜17:00 ※120分制
「金沢金箔&開運体験プラン」
宿泊期間/2026年2⽉28⽇(⼟)まで - 宿泊料金/宿泊日により変動
※各プランやメニュー等の詳細は公式サイトでご確認ください - TEL:076-256-1234
- 住所/石川県金沢市広岡1‐5‐2
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 篠原亜由美
- EDIT :
- 小林麻美