シンガポールと言えば、インフィニティプールで有名な「マリーナベイ・サンズ」。ホテルだけでなくモールやライブショー、ミュージカルを楽しめるシアター、ミュージアム、会議やカンファレンスのための展示・コンベンションセンターも充実している統合型リゾートです。
ブランドのショップが並ぶ涼しいショッピングモールでショッピングするもよし、世界的に有名なインフィニティプールでのんびりするもよし、優雅なスイートルームでルームサービスをオーダーするもよしと、さまざまな楽しみ方ができる魅力あふれた施設になっています。
Precious.jpライターが試泊したレポートを交え、シンガポールの多文化共生を表現するような幅広いメニューを楽しめるレストランや、アクティビティなどの体験をご紹介していきます。
広い客室でゆったり。充実の滞在が叶う「ザ・サンズコレクション」
夜景が楽しめる!シティビューの「サンズ・プレミアルーム」

全面リニューアルが施されたばかりの「ザ・サンズコレクション」の部屋。今回、滞在したのは3名まで利用可能な「サンズ・プレミアルーム」。キングサイズのベッド1台に、独立した2名用の洗面台のあるバスルームを備えた広々とした部屋です。
75インチと大きなテレビも完備され、ベッドでゆっくりと動画を見ることもできます。ミニバーには、シンガポールの紅茶ブランド「TWG」や「ネスプレッソ」のコーヒーマシーンが備えられており、シンガポールの景色を眺めながらゆっくりと味わうことも可能。

洗面台にはアメニティも充実しており、清潔なタオルもたっぷり用意されているため、快適に滞在できました。
「マリーナベイ・サンズ」施設内には無料のWi-Fiが飛んでおり、ストレスなくインターネットを楽しめます。また、客室内には電源だけでなく、USBポートやiPhoneのワイヤレス充電ポートも設置されています。
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英語不要!ネット注文できるインルームダイニングも絶品

レストランへ行く時間がなかったり、疲れていてお部屋で過ごしたかったりするときにおすすめのインルームダイニング。24時間オーダー可能なルームサービスです。
部屋のテレビやテレビに表示されるQRコードを読み取り、自分のスマホから注文ができるため、電話での英語対応に自信のない方も安心して注文ができます。
朝食にはシンガポール名物のカヤトーストが「Singapore Kopitiam-Style Kaya Toast」として提供されています。ホテルライクな厚切りサンドのカヤトーストはカヤジャムの甘みとバターのマリアージュが最高でした。
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中国料理にギリシャ料理!シンガポール「マリーナベイ・サンズ」の絶品グルメ
「マリーナベイ・サンズ」では、ホテルタワーにもショッピングモールにも多くのレストランがあります。筆者が実際に訪れたレストランをご紹介していきます。
■1:各国の味覚を楽しめるオールデイダイニング「RISE Restaurant」

タワー1のロビーエリアにある「RISE Restaurant」。明るい雰囲気で立ち寄りやすいアジアン&コンチネンタル ビュッフェレストランです。今回は朝食に利用しました(大人 S$68++)。

目に飛び込んで来たのはたくさんのフルーツ。スイカやオレンジといったお馴染みのものから、ドラゴンフルーツやグァバなどのトロピカルフルーツもたっぷりと並んでいます。
旅で不足しがちなビタミンチャージにも、朝の体を目覚めさせるのにもぴったり。フルーツジュースも多く揃っていて、注文すれば好みのフルーツを使ったフレッシュジュースも作っていただけますよ。

シグネチャーフードの「JianBing」はシェフがその場で焼いてくれます。中国の屋台飯であるJianBingは、レタスやパクチーが入った塩系のクレープといった味わい。ネギやパクチーなどのコンディメントをたっぷりかけていただきます。
また、カヤトーストやナシゴレンといったローカルフードに加え、カレー、サモサ、ドーサなどのインド系、中国系の定番や、果てはそばや焼き鳥などの和食もたくさん。パンやチーズ、ペストリーもふんだんに並び、あらゆる「あれが食べたい」に応えてくれる朝食ビュッフェでした。
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■2:本格的中国料理を味わえる「Mott 32」

ショッピングモールとなっている「ザ・ショップス」。多くのトップブランドが軒を連ねていますが、レストランも充実しています。
B1階にある「Mott 32」は香港生まれのレストランです。ニューヨーク発の中華系の食料品店「32 Mott Street」にちなんだ名前を持ち、伝統的なレシピにモダンな調理法を加えたメニューが楽しめる中国料理店です。数々のトラベルガイドでおすすめされており、2025年のフォーブス・トラベルガイドでもおすすめレストランに選ばれています。
今回いただいたのは、ランチタイムに提供されている「Executive Set Lunch Menu」(S$68)。前菜3品、メイン3品、デザートで構成される手軽なコースです。
前菜プレート「Starter Platter」には、ガーリックが効いたキュウリのマリネ、甘めのタレで漬け込まれた柔らかなイベリコブタのチャーシュー、トリュフとコリアンダーを効かせたチキンの3品が盛り込まれています。

続くメインには3品がラインナップ。
まずは、カリカリの衣で揚げられたプリプリの海老に、フライドオニオンやキヌアがトッピングされた一品。フライと香味野菜の組み合わせは相性抜群。ビールとよく合う大人の海老唐揚げでした。
ハタ科の魚ガルーパを蒸しあげたお料理や、中国の珍味である魚の乾燥した浮袋であるFish Mawが入った稲庭うどんとが続きます。稲庭うどんにはアスパラの輪切り、みじん切りのセロリ、細切りフリーレンジチキンが入り、アメリカンな風情。ミックスなシンガポール文化を感じる一品でした。

デザートは爽やかなグァバジュースに、サゴ、ポメロをいれたスープと、餅米巻のセットです。餅米巻はマンゴーが入った南国の冷たいデザートになっており、スープと共にフルーティーな味わいが楽しめました。
今回は特別に燕の巣が追加されていましたが、普段は別注となるのでご注意ください。
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■3:新鮮な野菜と魚介類をたっぷり味わえるギリシャ料理レストラン「estiatorio Milos」

ディナーに伺ったのは「ザ・ショップス」 B1階にあるギリシャ料理レストラン「estiatorio Milos(エスティアトリオ・ミロス)」。

色とりどりの野菜と魚介類が並び、まるでギリシャの市場に来たかのような感覚を楽しめるレストランです。

こちらのシグネチャーメニューは「MILOS SPECIAL」。薄切りにしたナス、ズッキーニをフライにしたチップスが山のように積み重ねられたものがサーブされます。
テーブルに到着すると、山が崩され、中央に潜んでいたツァジキ(ギリシャ発祥のヨーグルトときゅうり、ニンニクを使ったソース)をディップしていただく仕組み。さっぱりとしたツァジキとの相性が抜群で、手が止まらなくなるスナックでした。
さらに炭焼きしたタコにビーンズペーストが添えられた「OCTOPUS」(S$48)や、ギリシャのトマトとフェタチーズをたっぷり味わえる「TOMATO SALAD」(S$44)など、ここならではの料理が味わえます。

メイン料理は、魚介類から好きなものを選んで、グリル、塩釜焼きや刺身などの調理方法でいただくことができます。
今回は、柔らかなシーバスの塩釜焼きとプリプリのロブスターのパスタをいただきました。いずれも魚介の味わいが生かされた逸品でした。ぜひ、おすすめのギリシャワインと共に味わってくださいね。
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実はミシュラン1つ星の屋台も! 足を伸ばしてホーカーを楽しんで

マレー系や中国系、インド系の人々が広く共生するシンガポールでは、さまざまな食べ物を味わえるホーカー(屋台)で食事を取るのが一般的。街中にはそこかしこにホーカーがあり、シンガポールならではの味覚を楽しむことができます。2020年にユネスコ無形文化遺産に指定されており、その味は折り紙つきです。

「でも、屋台飯なんでしょ?」と侮るなかれ。レーン クロフォードにある「Hill Street Tai Hwa Pork Noodle」はなんと、ミシュラン1つ星を複数回取っている名店。「バクチョーミー」というヌードルが人気で、毎日行列ができているお店なんです。
ゆでたての麺に、鶏そぼろ、ミートボール、魚の皮、レバー、餃子がトッピングされており、よく混ぜてからいただきます。辛みのあるソースが麺に絡みつつ、うまみのあるトッピングが次々とやってくるので、クセになること間違いなし。汁ありバージョンもあり、トッピングを変えたりもできるので、気になる方はチャレンジしてみてください。
マリーナベイ・サンズからタクシーで15分ほどで着きますが、行列必須&なくなり次第終了とのことなので、気をつけてくださいね。
インフィニティプールだけじゃない! マリーナベイ・サンズでできる体験
■1:必ずチェックしたいサンズ・スカイパークの「スカイパーク インフィニティプール」

マリーナベイ・サンズの代名詞となっている「スカイパークインフィニティプール」。タワー最上部57階にあり、宿泊していれば誰でも入ることができるプールです。
プール入り口にはタオルとボトルウォーターがあり無料で利用できます。また、サンラウンジャーは自由に使ってOK。更衣室はないので、部屋で水着に着替え、シャツやガウンを羽織って館内を移動。入り口でタオルとボトルを受け取り、チェアに服やタオルを置いて、プールへ入るのがスマートです。

朝6:00から24:00まで空いており、刻々と変わる空とダイナミックなシンガポールの街を楽しむことができます。ぜひ、1日の中で異なる時間帯にも訪れてみてくださいね。
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■2:56階のスカイパーク展望デッキで行われる早朝ヨガで頭も心もすっきり!

マリーナベイ・サンズでは、館内ウェルネスクラスとして宿泊者を対象に、高強度の HIIT(高強度インターバルトレーニング)クラスから、活力を高めるムーブメントクラス、サウンドメディテーション、ヨガなど、さまざまなプログラムが日替わりで開催されています。

今回、参加したのは、56階の「スカイパーク展望デッキ」で行われる「ヴィンヤサ ヨガ」。呼吸法と多様なポーズを組み合わせ体を整えるヨガです。
「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」や「スーパーツリー・グローブ」、さらにはドリアン型の屋根が特徴的な「エスプラネード・シアターズ・オン・ザ・ベイ」など、シンガポールの名所を眺めながらのヨガはスペシャルな体験! 朝早いうちに外の新鮮な空気を吸って、体を目覚めさせることができました。
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■3:知的好奇心を満たす「アートサイエンス・ミュージアム」

ショッピングモールの向かい側にある「アートサイエンス・ミュージアム」。さまざまなアートとサイエンスの展示を行う博物館です。
最新企画展は「イリス・ヴァン・ヘルペン:感覚を彫刻する」。先鋭的なファッションデザイナーのひとりであるイリス・ヴァン・ヘルペン氏によるアジア初の単独展示です。
自然や建築からインスパイアされた近未来的な展示にイマジネーションが刺激されます。

さらに「フューチャー・ワールド」では、日本初のアート集団・チームラボとのコラボレーションによるインタラクティブなデジタルインスタレーションを体験できます。日本の展示同様に没入感たっぷりで非日常を味わえる作品が展示されています。
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■4:散策気分で楽しめる「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」

足を少し伸ばして、散策気分で行きたいのが「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」。マリーナベイ・サンズに隣接する国立公園で、101ヘクタールの広さを誇ります。
この広大な庭園の中でおすすめなのが「フラワー・ドーム」。世界最大級の温室ですが、温室というイメージをくつがえし、中は涼しくなっています。そのため、歩きやすく、汗をかかずに植物を眺めることができます。折々に企画展を行っており、訪問時にはバラにフィーチャーした展示が行われていました。
隣の温室「Cloud Forest」では、ジュラシック・ワールドとコラボレーションした展示が行われており、熱帯雨林から迫力満点な恐竜が顔を出しています。ジュラシック・ワールドファンは、要チェックです。
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シンガポールならではの体験が楽しめるマリーナベイ・サンズの滞在。ミックスカルチャーなシンガポールの雰囲気を堪能してくださいね。
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- TEXT :
- 田中いつきさん フリーランスライター
- EDIT :
- 小林麻美