皇居外苑と日比谷公園に面するラグジュアリーホテル「ザ・ペニンシュラ東京」。正面玄関を入ると広がるダイニング「ザ・ロビー」では、モーニングからランチ、ティータイム、そしてディナーまで、それぞれのシーンに合わせたお食事を楽しむことができます。

「ザ・ロビー」では今夏のプロモーションとして、2025年9月14日(日)まで、本場タイのお料理を楽しむことができる「テイスト・オブ・タイ」が開催されています。
「ザ・ペニンシュラバンコク」にある伝統的なタイ料理レストラン「ティプタラ」とのコラボレーションにより生まれた本プロモーション。ティプタラの料理長であるモンニパ・ルソング氏監修のメニューは、ティプタラの人気メニューを中心とした、まさに本場の味わいを楽しめるラインナップです。

本プロモーションは昨年も開催されて大好評を博しており、今年は昨年よりも期間を延長、さらに選べるメニュー数も増えているなど、リピーターにもうれしい内容です。
メニューはアラカルト約15種と、3品と4品のコースから選ぶことができます。コースはそれぞれプリフィックスコースで、前菜やメイン、デザート、それぞれ3品ずつの料理の中から、お好きな料理を1品ずつ選んでお好みの組み合わせを楽しめます。

今回は、Precious.jpライターが、4品のコースで選べる計12種類の料理を、特別に少しずつ試食させていただきました。タイ料理好きにはたまらない体験の一部始終をご紹介します。
ザ・ペニンシュラ東京「テイスト・オブ・タイ」実食レポート

魅力的なメニューが並び、どれにしようか迷ってしまうようなコース料理。今回はすべてのお料理をテイスティングさせていただけるとのことで、タイ料理好きかつ辛いもの好きの筆者の期待は高まります。
お料理のペアリングとして、カクテルとモクテルもいただきました。カクテルは麦焼酎をベースにマンゴージュースやココナッツシロップでトロピカルに仕上げた「タイ・コラーダ」で、スッキリと飲みやすい一杯です。モクテルはグァバジュースをベースに、スイカのシロップやジャスミン茶で爽やかに仕上げた「バンコク ディライト」です。
タイ料理に合わせたい本場の「シンハービール」(¥1,800)も用意されていまので、ビール派の方も安心です。
■1:前菜3種類から1品

1品目は前菜3種類から1品を選べます。
そのうちのひとつが、タイ東北部の伝統料理であり、タイで人気のグリーンパパイヤを使ったサラダ「ソムタム タイ」です。「ソム」は酸っぱいという意味、「タム」は叩くという意味で、材料をすべて臼に入れ、棒を使って叩いて作るのが特徴です。
パパイヤのほか、フレッシュなチェリートマトやカシューナッツ、インゲンまめ、干しエビなどを混ぜ合わせ、叩き潰して作ります。生の唐辛子と乾燥唐辛子の2種類を使って作るのもこだわりのひとつ。より唐辛子の香りが引き立ちます。ソースにはライムジュースなどが使われています。
爽やかでほんのりスパイシーなひと皿は夏にぴったり。お野菜たっぷりなのもうれしいポイントです。

東北部のイサーン地方のサラダ「ラープムー」は、豚ひき肉とハーブを使ったサラダです。ハーブにはレモングラスや、タイ料理に欠かせないカフィアライム(コブミカンの葉)などが使われており、柑橘系の酸味も楽しめます。
お野菜ともち米が添えてあり、大きな葉にお肉ともち米を一緒に包んで食べるのもおすすめとのこと。チリパウダーのスパイシーな風味がアクセントになっていました。

「クンワンルアム」は、海老の春巻き、チキンサテー、クリスピーフィッシュのサラダの3種盛りです。
ぷりぷりとした食感の海老の揚げ春巻きには梅のソースを添えてさっぱりと。カレーピーナッツのペーストをのせて焼き上げたチキンサテーは、本場タイの屋台料理を彷彿とさせます。クリスピーフィッシュを使ったサラダにはグリーンアップルが使われていて爽やか。バランスのとれた3種盛りは、お酒との相性も抜群です。
ほかの前菜2品と比較すると、「クンワンルアム」に辛さはほとんどないので、辛いものがあまりお得意でない方にもおすすめです。
■2:スープを中心とした3種類から1品

2品目はスープを中心とした3種類のメニューから1品を選びます。
ひとつめはタイ料理の定番「トムヤムクン」。
手長海老の頭や殻を一緒に煮込んで作るベースに、レモングラスやライムなどのスパイスを加えて仕上げるホットなスープ。もちろん辛めではあるのですが、海老のうま味がたっぷりで、最後までスッキリ飲み干せる一杯です。

トムヤムクンとは対照的に真っ白なスープが「トムカーガイ」です。鶏むね肉を使ったココナッツミルクスープで、自家製の鶏がらスープをベースに、ココナッツミルクやレモングラス、タイでメジャーなショウガ科のスパイス「ガランガル」を加えて作っています。マイルドそうに見えますが、しっかり辛味があります。
中に入っている鶏むね肉は皮が取り除かれており、そのかわり皮だけをカリッと揚げたものが別皿で添えられています。ライムを絞っていただけば、ちょっとしたおつまみに。

辛くないメニューとして、前菜のひとつである「トード マン プラ―」が2品目にラインナップ。日本のさつま揚げに似た料理で、白身魚のスズキをすり身にし、自家製レッドカレーペーストを使って味をつけています。ピーナッツやキュウリ、エシャロットを使った甘酸っぱいソースやフレッシュな野菜と一緒にいただけるので、さっぱりとしたものが食べたい方におすすめです。
なお、3品コースの場合には、1品目と2品目を合わせた計6種類の中から1種類、前菜を選ぶ形になります。選択肢がさらに増えてかなり迷ってしまいそうですね。
■3:メイン料理3種類から1品

3品目はメイン料理3種類から1品を選びます。
「カオソーイ ガイヤーン」はタイ北部の郷土料理である麺料理です。目を引くのは揚げた卵麺で、大きな鶏もも肉のグリルやライムなどが添えられています。ここに自家製イエローカレーをかけて仕上げます。
麺は揚げてあるもののほか、実は中にしっとりとした麺も使われており、2種類の食感の違いを楽しめます。最初に揚げ麺を割ってからいただくのがおすすめですよ。チリスパイスとライムを使えば、お好みで味変が可能です。別添えのチリスパイスは本当に辛いので、苦手な方はご注意を!

大きな海老がインパクトも抜群な「グン ヤイ ヌン マナオ」。ハーブを加えながら蒸し焼きにしたふっくらとした大海老に、にんにくやレモングラス、ガランガルを使ったさっぱりとしたソースをかけていただきます。海鮮料理のおいしいタイだからこそ、ぜひいただきたいひと品。ご飯と一緒に召し上がれ。

「ゲーン ラウェーン ヌア」は、タイ料理のおなじみメニュー「グリーンカレー」。レストランのシグネチャーのひとつで、ターメリックやレモングラスを使っているため、一般的なグリーンカレーと比べると少し黄色みが強いのが特徴です。
そして、ティプタラのグリーンカレーのもうひとつの特徴が、しっかりとお肉が入っていること。ここではアメリカ産の牛ストリップロインが使われており、ごろごろとした満足感のある食感と食べごたえを楽しめます。
また、タイ料理に欠かせないナスがたくさん使われており、中でもとても小さなマイクロエッグプラントは食感と味わいのアクセントに。しっかり辛い本場のグリーンカレーは間違いないお味でした。
■4:デザート3種類から1品

デザートは3種類から1品を選べます。
今回すべてのデザートの香りづけとして、自然由来のアロマキャンドルから生まれたスモーキーな香りを使っています。それぞれの味わいや見た目の美しさだけでなく、鼻からスッと抜けるような香りも楽しんでみてください。
タイの代表的なデザートのひとつ「カオニャオ マムアン」は、ココナッツミルクで炊き上げた甘いもち米に、フレッシュマンゴーを合わせたひと品。見た目もとてもきれいです。マンゴーはタイ産のものが使われています。

美しいグリーンが印象的な「サクーピアック ガティソッド」は、ぷるぷるのタピオカパールとココナッツミルクを合わせたデザートです。東南アジアでメジャーなパンダンリーフという葉を利用したタピオカパールで、優しい香りが特徴です。

自家製のココナッツアイスクリーム「アイティーム ガティ」は、アクセントとしてトッピングにドライココナッツを添えて。コース料理で辛い料理や揚げ物などの料理を中心にセレクトした方は、最後に清涼感のあるアイスクリームを食べれば口の中がさっぱりとしそうです。

今回は12品を少しずつのテイスティングとなりましたが、ボリュームたっぷりで、かなり大満足のひとときでした。実際に提供されるお料理もどれもボリューミーで、間違いなく満足できる内容です。一緒にお食事をされる方と別々のメニューを頼んで、それぞれシェアしていただくのも楽しそうです。
「テイスト・オブ・タイ」では、基本的に本場のお味をベースとしたお料理をいただけますが、日本人でも食べやすいようにマイルドに仕上げられており、辛すぎるといったお料理はないのでどなたでも安心です。メニューには、アレルギー表記のほか「スパイシーメニュー」といった表記もあるため、ご自身のお好みによって選びやすいのもうれしいですね。
また今回ご紹介したコース料理の内容は、すべてアラカルトでも注文が可能です。アラカルトではそのほか「パッタイ」や「ヤムウンセン」などのメニューも。ぜひこちらもチェックしてみてください。
本場タイの味わいを堪能できるバラエティに富んだメニューを、ぜひ今年の夏、「ザ・ペニンシュラ東京」で楽しんでみてはいかがでしょうか。
問い合わせ先
- ザ・ペニンシュラ東京「ザ・ロビー」
- テイスト・オブ・タイ
- 提供期間/2025年9月14日(日)まで
- 提供時間/ランチ 11:30~14:30(LO 14:00)、ディナー 17:00~21:00(LO 20:30)
- TEL:03-6270-2888
- 住所/東京都千代田区有楽町1-8-1 1F
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- TEXT :
- 伊東ししゃも 編集者・ライター
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- EDIT :
- 小林麻美