「大世帯」ってなんと読む?「だいせたい」ではないですよ!
明日、7月31日は『北海道開拓の父』と呼ばれる教育者、ウィリアム・スミス・クラーク博士の生誕日です。『少年よ、大志を抱け』という名言は大変有名ですね。…ということで本日は「大」「志」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「大世帯」ってなんと読む?
「ある集団で、その構成員が多いこと」という意味の「大世帯」という日本語の正しい読み方をお答えください。
<使用例>
「クラーク博士が指導した札幌農学校は、大世帯ながら、教育が全体に行き届いていたのですね」

さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 大世帯(おおじょたい) です。

「構成している人数が多い」という意味の「大世帯(おおじょたい)」という言葉、ひと昔前は大変よく使われ、読み方も浸透していましたが、昨今は「だいせたい?」などという誤読例もあるようですので、おさらいしました。「所有している土地や財産、資産などが大きいこと」という意味でも使われます。「一軒の家に家族や奉公人などが多くいるさま」という意味では「おおせたい」と読むこともございますが、基本的に「おおじょたい」と読んでおけば万能かつ無難です。
さて、2問目にまいります。
【問題2】「寸志」ってどう使う?
「心ばかりの贈り物」を意味する「寸志(すんし)」という言葉を使うシチュエーションとして、ふさわしいものを以下の選択肢の中から選んでください。
1:自分より目上の人に贈る
2:自分より目下の人に贈る
3:どんな相手にでも使える

…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 2:自分より目下の人に贈る です。

「寸志」は、目上の方が、目下の人に「ちょっとしたお礼や、心づけとしての金品」を渡す際に用いる言葉です。これに類似する贈り物で、目下から目上の方へ送る際には「志」という表現を用います。
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本日は、7月31日、ウィリアム・クラーク博士の生誕日にちなんで、「大」「志」という字の入った日本語から、
・大世帯(おおじょたい)
の読み方や、
また、のし書きなどに使う
・寸志(すんし)
という表現にふさわしいシチュエーションの豆知識などをおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/さっぽろ羊ケ丘展望台ホームページ/いいね!Hokudaiホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱