「上履」ってなんと読む?「じょうり」ではないですよ!

明日、8月3日は『ビーチサンダルの日』です。8をビーチという単語の頭文字のアルファベット「B」に見立て、3(サン)ダル、の語呂合わせで、より多くの人にビーチサンダルを履いてもらい、足元から夏を楽しんでもらいたい…との目的で制定されました。

「ビーチ草履(ぞうり)」と呼ばれることもあるビーチサンダルは、実は日本発祥のアイテムです。ゴム製の草履がビーチを歩くのに快適だったことから、世界的にヒットしたのです。ということで本日は「草」「履」という字の入った日本語クイズをお送りします。

【問題1】「草薙剣」ってなんと読む?

「草薙剣」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「三種の神器のひとつ」で、素戔嗚尊(すさのおのみこと)が八岐大蛇(やまたのおろち)を退治した際に大蛇の尾から出たと伝えられる剣です。のちに日本武尊(やまとたけるのみこと)が、敵が放火した草を、この件でなぎはらって難を逃れた、というエピソードがあることから、この名がつきました。

<使用例>

「『草薙』という固有名詞を意図的につけているなら、草薙剣にあやかっているんじゃない?」

「剣」の読みかたがポイントです。
「剣」の読み方がポイントです。

さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 草薙剣(くさなぎのつるぎ) です。

記紀に登場する「三種の神器」の中でも特に有名です。
記紀に登場する「三種の神器」のなかでも特に有名です。

記紀(『古事記』と『日本書紀』)にも記されている三種の神器は、この「草薙剣(くさなぎのつるぎ)」と、「八咫鏡(やたのかがみ)」「八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)」の3つです。古代の日本では、鏡・剣・玉を権威の象徴とする風習があったといわれます。三種の神器のなかでも、特に「草薙剣(くさなぎのつるぎ)」は、地名や苗字に「草薙(くさなぎ)」という言葉が多く使われるほど、日本武尊(やまとたけるのみこと)のエピソードとともに有名な神器です。大人の教養として覚えておきたいところです。

さて2問目は「履」という字の入ったクイズです。

【問題2】「上履」ってなんと読む?

「上履」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「廊下や板の間など、屋内で用いる履き物」です。

<使用例>

「公立の小中学校では、保護者が学内へ入る際には、上履を持参したほうが無難だと思うわ」

かな4文字です。
かな4文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 上履(うわばき) です。

「草履(ぞうり)」の「履」の訓読みは「は(く)」です。

「上履」と書いて「うわばき」、読めましたか? 「履」は音読みで「履歴書(りれきしょ)」「履修(りしゅう)」などと使う字なので、学習した当時から時間が経過すると、「履き物」などの訓読みのイメージに、結びつきにくくなるようです。

***

本日は、8月3日、『ビーチサンダルの日』にちなんで、「草」「履」という字の入った日本語から、

・草薙剣(くさなぎのつるぎ)

・上履(うわばき)

の読み方、言葉の背景についておさらいいたしました。

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Precious.jp編集部 
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参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/日本記念日協会ホームページ/神戸市ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
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ILLUSTRATION :
小出 真朱