「熱奴」ってなんと読む?「ねつど」ではないですよ!
明日、8月5日は『奴(やっこ)の日』です。日付は85(やっこ)の語呂合わせで、全国の食卓で親しまれている豆腐を、夏には冷たくておいしい奴豆腐(やっこどうふ)で食べてもらう…という目的で制定されました。
たんぱく質が豊富で、夏は冷たく、冬は温かくいただけ、お財布にも優しいお豆腐は、家庭料理の強い味方ですね。ということで、本日は「奴」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「熱奴」ってなんと読む?
「熱奴」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「豆腐を四角に切って熱した料理」のことです。
<使用例>
「冷房の効いたお部屋で、あえて熱奴…というのもオツですね」

さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 熱奴(あつやっこ) です。

味噌ベースなど、濃い目のタレをかけていただくと、さらにおいしい「熱奴(あつやっこ)」。ちなみに「奴豆腐」の語源は、江戸時代の武家奉公人のひとつ「奴/家っ子(やっこ)」から来ているという説が有力で、大名行列に並んだ「槍持ち奴(やりも-ち-やっこ)」の衣装に描かれていた四角い模様を、白く四角く切った豆腐になぞらえた呼び方だといわれています。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「私奴」ってなんと読む?
「私奴」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「自分のことをへりくだっていう、一人称の人代名詞」です。
<使用例>
「その任務、どうかこの私奴にお申しつけください」

…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 私奴(わたくしめ) です。

「○○奴(め)」は、ほかに「べらぼう奴(べらぼう-め)」「あいつ奴(あいつ-め)」などと使います。
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本日は、8月5日、『奴(やっこ)の日』にちなんで、「奴」という字の入った日本語から、
・熱奴(あつやっこ)
・私奴(わたくしめ)
の読み方、言葉の背景などをおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/日本記念日協会ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱