「御喋り」ってなんと読む?「おようり」ではないですよ!
明日、8月7日は『話す日』です。日付は87(はな)す、の語呂合わせで「身近にいる家族や友人などの大切な人と、もっとコミュニケーションをとろう」というメッセージを発信する、というコンセプトの記念日です。身近な人には「話さなくてもわかってくれるだろう」と甘えや油断が出がちですが、きちんと話して気持ちを伝えあうことはとても大切です。記念日をきっかけにしてみてはいかがでしょうか?…というところで本日1問めのクイズです。
【問題1】「御喋り」ってなんと読む?
「御喋り」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「人と雑談すること」「口数の多いこと。口が軽いこと。また、そのさまやその人」を言う言葉です。
<使用例>
「今日は『話す日』だそうだから、たまにはゆっくり御喋りしてみない?」

さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 御喋り(おしゃべ-り) です。

「喋(しゃべ)る」の字、読めましたか?
「喋る」は常用漢字ではありませんが、難しい字という印象はないので、読めたほうが無難です。「枼」は、「植物の葉」「木片」などを表すつくりですので、「薄く軽い」イメージです。これと口偏が合体した「喋」は、主に「軽い話題を話す」ことを意味しています。今回の問題「御喋り」には「軽快で楽しい話」、そして「口数が多い」、主に2通りのイメージがありますが、どちらもこの字らしい解釈なのです。
これを踏まえて2問目にまいりましょう。
【問題2】「喋喋しい」ってなんと読む?
「喋喋しい」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「口数が多い。いいかげんで調子がいい」「おおげさである」などの意味をもつ言葉です。
<使用例>
「喋喋しく私を持ち上げたところで、あの件の許可は出しませんよ」

…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 喋喋しい(ちょうちょう-しい) です。

「喋喋しい」という言葉、会話でも耳にしたことがあると思います。軽薄によく喋る…現代風に言えば「チャラい」イメージ。「喋る」という字を重ねて書くのも納得ですね。
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本日は、8月7日、『話す日』にちなんで、「喋」という字の入った日本語から、
・御喋り(おしゃべ-り)
・喋喋しい(ちょうちょう-しい)
の読み方、言葉の背景についてをおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/日本記念日協会ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱