「荷厄介」ってなんと読む?「にやくすけ」ではないですよ!
明日、8月9日は『かばんの日』です。日付は89(バッグ)の語呂合わせで、日本製のかばんの優れた品質などを広く訴求し、カバン産業の振興・発展を目的とした記念日になります。かばんといえば荷物を入れる道具ですので、本日は「荷」「入」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「荷厄介」ってなんと読む?
「荷厄介」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「荷物をもてあますこと。転じて、物事が負担になること。また、そのさま」という意味です。
<使用例>
「不倫相手に夢中になって、本妻が荷厄介になったのね」

さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 荷厄介(にやっかい) です。

「荷厄介(にやっかい)」は、物理的な荷物そのものも言いますが、例文のように精神的な負荷に関しても使う言葉です。
さて、2問目は「入」という字の入ったクイズです。
【問題2】「輿入」ってなんと読む?
「輿入」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「嫁(とつ)ぐこと。嫁入り」を意味する言葉です。
<使用例>
「このバッグは、私が輿入するときに祖母が持たせてくれたものよ」

…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 輿入(こしいれ) です。

「輿入(こしいれ)」は、もともと「花嫁の乗った輿を婚家へ担ぎ入れること」を意味しており、ここから転じ、現在では「嫁ぐこと。嫁入り」を意味する古風な言い回しとして使われます。「輿」とは、担ぎ棒で支えた上に人の乗れる屋形を配した、昔の乗り物を指す言葉です。ちなみに「御神輿(おみこし)」は、「神さまがお乗りになる輿」のことです。
***
本日は、8月9日、『バッグの日』にちなんで、「荷」「入」という字の入った日本語から、
・荷厄介(にやっかい)
・輿入(こしいれ)
の読み方、言葉の背景についてをおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/日本記念日協会ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱