「枯山水」ってどういうもの?正しく理解していますか?
明日、8月11日は、国民の祝日『山の日』です。2016(平成28)年から施行された、歴史の新しい祝日ですが、日付は「お盆休みと連動させやすい」という理由で選ばれました。本日は「山」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「枯山水(かれさんすい)」ってどういうもの?
「枯山水(かれさんすい)」という日本語の意味として正しいものを、以下の選択肢の中から選んでください。
1:水を用いず石や砂で山水の風景を表現する日本庭園の様式
2:枯れた自然風景を鑑賞する「わびさび」的な和の美的感覚
3:季節ごとに見どころが変化するよう配された日本庭園の様式

さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 1:水を用いず石や砂で山水の風景を表現する日本庭園の様式 です。


ご存知の方にとっては当たり前の知識ですが、意外と、ダミー選択肢に挙げたような意味だとカン違いしている…特に「『わびさび』的な和の美的感覚」と思っているケースが多いようなので、クイズで扱ってみました。
では2問目にまいりましょう。
【問題2】「天目山」ってなんと読む?
慣用句「天目山」の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「物事の最後の場面。勝敗の分かれ目」という意味で使われます。
<使用例>
「さっきのゴールが天目山になるかと思ったら、まさかの逆転だったわね」

…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 天目山(てんもくざん) です。

「天目山(てんもくざん)」は、戦国時代、武田信玄の跡をついだ武田信勝が、織田軍に攻められて自害した地です。かつては最強と言われた甲斐武田軍の終焉の地となったことから、「物事の最後の局面。勝敗の分かれ目」という意味の慣用句としても使われるようになりました。
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本日は、8月11日『山の日』にちなんで、「山」という字の入った日本語から、
・枯山水(かれさんすい)…水を用いず石や砂で山水の風景を表現する日本庭園の様式
という知識の確認と、
・天目山(てんもくざん)
という慣用句の読み方、言葉の背景についておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/日本記念日協会ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)/photo AC
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱