「甲高い」ってなんと読む?「こうだかい」ではないですよ!

明日、8月27日は、英国の自動車メーカー、ロールスロイス社の創業者のひとりであるチャールズ・スチュワート・ロールズ氏の生誕日です。超高級車の代名詞的としても知られている「ロールスロイス」という社名は、もうひとりの創業者、フレデリック・ヘンリー・ロイズ氏、そしてロールズ氏のラストネームを合わせたもの。ロールスロイス社の車は、ゴージャスで大きな車体を、驚くほど静粛性を保ったまま動かせる…という特徴から、「ファントム(幻影)」「ゴースト(幽霊)」などの幻想的な車種名が用いられています。この特徴を実現させるための超高性能エンジンをつくり出したのがロールズ氏です。ということで、本日は「超高級車」の「高」という字の入った日本語クイズをお送りします。

【問題1】「甲高い」ってなんと読む?

「甲高い」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「甲高」と「甲高い」では、「甲」の読み方が変わります。

<使用例>

「お母さんの甲高いお説教の声を聞くと、『ああ、実家に帰って来たな』という実感が湧くわ」

「○○○○い」。
「○○○○い」。

さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 甲高い(かんだか-い) です。

「声の調子が高くするどい」という意味の言葉ですね。
「声の調子が高くするどい」という意味の言葉ですね。

「足の甲の厚みがあること」を言う「甲高(こうだか)」と、この「甲高い(かんだかい)」は、まったく別の言葉です。「甲高(こうだか)」を形容詞的に言う場合は「甲が高い」と【主語+形容詞】の形になり、「甲高い」とはなりません。そのため「甲高い」は「かんだかい」という読み方のみが正解です。混同にお気を付けくだい。

さて、2問目にまいりましょう。

【問題2】「高邁」ってなんと読む?

「高邁」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「志が高く、衆に抜きんでていること。また、そのさま」を言う言葉です。

<使用例>

「ロールスロイスのファントムって、高邁な精神を具現化したかのような、なんとも美しい車よね」

かな4文字です。
かな4文字です。

さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 高邁(こうまい) です。

「勇敢に突き進むこと」をいう「邁進(まいしん)」の「邁」です。

「邁」の字は「行く。進む」「優れる。勝(まさ)る」「努める。励む」と、ポジティブな意味をもつ字です。「高邁(こうまい)」は、上品かつ理知的な褒め言葉になる熟語ですので、大人の語彙としてぜひ覚えておきましょう。

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本日は、8月27日、「ロールスロイス」のエンジンを作ったロールズ氏の生誕日にちなんで、「高」という字の入った日本語から、

・甲高い(かんだか-い)

・高邁(こうまい)

の読み方、言葉の背景についておさらいいたしました。

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Precious.jp編集部 
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参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/『365日誕生日大事典』(日外アソシエーツ)/カーネクストホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
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ILLUSTRATION :
小出 真朱