「運否天賦」ってなんとよむ?「うんひてんぷ」ではありません!

明日、9月2日は『宝くじの日』。当選しているくじを換金しないまま時効になってしまう「換金もれ」の防止を図るための記念日です。

当選したくじの換金期間は、支払い開始日から1年間ですので、過去1年以内に宝くじを購入して当落確認をしていない…という方は、ぜひ、調べてみてくださいね。令和5年度の時効当選金だけでも約100億円あり、そのうち、200万円以上の高額時効当選金は合計20億円を超えているそうです。

ということで、本日は「運」をキーワードにした日本語クイズをお送りします。

【問題1】「運否天賦」ってなんと読む?

「運否天賦」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「運のよしあしは天が決めるということ。運を天に任せること」です。

<使用例>

「私は運否天賦より、『もし当選したら…』という妄想を楽しむために宝くじを買っているわ」

かな6文字です。
かな6文字です。

さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 運否天賦(うんぷてんぷ) です。

「否」の表外読み(常用漢字表に掲載されない読みかた)に、音読みの「フ」がございます。
「否」の表外読み(常用漢字表に掲載されない読み方)に、音読みの「フ」がございます。

「運否天賦(うんぷてんぷ)」の「運否」は「運のよしあし」を意味する二字熟語です。「運があるか否(いな)か」という構成の熟語です。

「運否」だけですと、読み方は「運否(うんぷ/うんぴ)」と2通りの正解がございます。しかし四字熟語の「運否天賦(うんぷてんぷ)」では正解はひとつだけです。語呂を重視した言い回しが定着したのかもしれませんね。「天賦(てんぷ)」は「天から賦与されたもの」という意味です。「天賦の才」などとよく言いますね。

さて、2問目にまいりましょう。

【問題2】「射幸心」ってなんと読む?

「射幸心」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「偶然の利益や幸せを頼む心。まぐれ当たりを狙う気持ち」を言う言葉です。

<使用例>

「うちの母は射幸心より、年末年始の恒例イベント的な感覚で、宝くじを買い続けているわね」

かな6文字です。
かな6文字です。

さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 射幸心(しゃこうしん) です。

もともとは「偶然に得るしあわせ」を意味する「倖」の字で「射倖心」と書きました。

これが強すぎると、ギャンブルに依存してしまったりするようです。

***

本日は、9月2日『宝くじの日』にちなんで、

・運否天賦(うんぷてんぷ)

・射幸心(しゃこうしん)

の読み方、言葉の背景についておさらいいたしました。

この記事の執筆者
TEXT :
Precious.jp編集部 
BY :
参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/宝くじ公式サイト/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
ILLUSTRATION :
小出 真朱