「ヌン茶(ぬんちゃ)」って何?色の名前?飲むお茶の種類?

本日はいきなりクイズから始めます。

【問題1】「ヌン茶」ってどういう意味?

ここ数年、使われるようになった新語「ヌン茶(ぬんちゃ)」の意味として正しいものを、以下の選択肢の中から選んでください。

1:台湾の映画やドラマ

2:アースカラー系の色味

3:アフタヌーンティーを楽しむこと

「ヌン茶」ってどういう意味?
「ヌン茶」ってどういう意味?

さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 3:アフタヌーンティーを楽しむこと です。

「ヌン茶しない?」といえば「一緒にアフタヌーンティーを楽しまない?」というお誘いです。
「ヌン茶しない?」といえば「一緒にアフタヌーンティーを楽しまない?」というお誘いです。

ここ数年、英国式のアフタヌーンティーがプチブームになっていますね。アフタヌーンティーを楽しむことを「ヌン茶(アフタヌーンティー形式でお茶を楽しむこと)」、いろいろな場所でのアフタヌーンティーに訪問するなど、継続してアフタヌーンティーに関心を打寄せることを「ヌン活(アフタヌーンティー活動)」など、関連の新語も定着しつつありますので、扱ってみました。

実は明日、9月3日は『アフタヌーンティー文化の日』という記念日に制定されています。日付は、アフタヌーンティーの習慣を始めたとされている、英国の第7代ベッドフォード公爵夫人であるアンナ・マリアの生誕日にちなんでいます。とりどりの軽食とともにお茶を楽しみながら交友を深めるアフタヌーンティーの文化は、19世紀の英国貴族社会で生まれ、現在は世界各国に、優雅なお茶の楽しみ方として広まっています。「アフタヌーンティ」は、もとは紅茶を楽しむ文化でしたので、2問目は「紅」という字の入ったクイズをお送りします。

【問題2】「端紅」ってなんと読む?

「端紅」という日本語の、かな6文字の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「扇や巻紙などのふちを赤く染めること。また、そのもの」を言う言葉です。

<使用例>

「おばさまが日本舞踊のお稽古に使っていらした、端紅の白い舞扇にずっと憧れていたわ」

「ふちを赤く染める技法」また「ふちを赤く染めてあるもの」を指す、古来の言い回しです。
「ふちを赤く染める技法」また「ふちを赤く染めてあるもの」を指す、古来の言い回しです。

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 端紅(つまくれない) です。

「つまぐれない」、または「つまべに」とも言います。

和のアイテムには、「ふちを赤く染める」という技法が使われたものが一定数ございますね。この「ふちが赤いもの」が「端紅(つまくれない)」です。例文に出た「端紅(つまくれない)の白い舞扇」であれば、「白い舞扇の、扇面(おうぎめん=扇の地紙)のふちの部分だけ赤く染めてあるもの」という意味です。

赤い色には魔除けの意味もあったとされ、また、汚れやすい物品のふちの部分だけ濃い色で染める…という意味でも理にかなっており、かつ、美しい。合理的かつ美しいことから、専用の言葉ができるどに広く定着したのでしょうね。

***

本日は、9月3日『アフタヌーンティー文化の日』にちなんで、

・ヌン茶(ぬんちゃ)…アフタヌーンティーを楽しむこと

という新語の意味や、

・端紅(つまくれない)

の読み方、言葉の背景についておさらいいたしました。

この記事の執筆者
TEXT :
Precious.jp編集部 
BY :
参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/日本記念日協会ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
ILLUSTRATION :
小出 真朱