「何時ぞや」ってなんと読む?「なんじぞや」ではありません!
明日、9月12日は『クイズの日』です。日付が912(クイズ)の語呂合わせになっていますね。クイズといえば「なぜ?」「何?」が定番…ということで、本日は「何」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「何時ぞや」ってなんと読む?
「何時ぞや」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「過去の不定のときを表す場合の、改まった言い方。このあいだ。先日」というニュアンスの副詞です。
<使用例>
「何時ぞやは、家人が大変にお世話になったそうで、本当にありがとうございました」

さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 何時ぞや(いつ-ぞや) です。

「何時」だけですと「なんじ」と読むイメージが強いですが、「何時ぞや」という言い回しのときは「いつ」としか読みません。改めて考えると、とても古めかしい言い回しですが、現在でも頻繁に使われているのがおもしろい言葉ですね。「何」とつく熟語は、「何時(いつ)」のほかにも、意訳的な読み方をするケースがたくさんございますよ。…というところで2問目にまいりましょう。
【問題2】「何処と無く」ってなんと読む?
「何処と無く」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「はっきり定まった場所もなく。はっきり言えないけれど、なんとなく」という意味です。
<使用例>
「何かの技術に突出した人、というより、何処と無く不思議な魅力を感じるような人材を求めているのです」

さて、正解は?
※画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 何処と無く(どこ-と-な-く) です。

こちらも「何処」だけですと「どこ」のほか「いずこ」「いずく」とも読みます。しかし「何処と無く(どこ-と-な-く」は定番の言い回し、一語になっていますね。正解できたでしょうか?
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本日は、9月12日『クイズの日』にちなんで、「何」という字の入った日本語から、
・何時ぞや(いつ-ぞや)
・何処と無く(どこ-と-な-く)
の読み方、言葉の背景についておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/日本記念日協会ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱