週末は少し足を延ばして、読書に耽る至福の時空間へ!静かに本が読めるブックホテル&カフェ

今、街にはさまざまな趣向を凝らしたブックカフェがあり、旅の宿泊先としても、洗練されたブックホテルが候補のひとつに。ホテル内で知的好奇心を満たす至福のひとときを!

1.ブックホテル「松本本箱」1686年創業の老舗旅館を街ごと再生。浅間温泉街を回遊しながら楽しむ

ブックホテル「松本本箱」
エキシビション型書店「げんせん本箱」

貞享(じょうきょう)3年(1686年)創業の歴史を誇る浅間温泉の老舗旅館「小柳」の再生プロジェクトとして設けられた「松本十帖」の中心的な施設がこのホテル。10の物語を意味する「十帖」の名のように、敷地内にふたつのホテル、ブックストア、ベーカリー、ショップ、レストランなどがあり、敷地外のふたつのカフェも含め、施設が点在。

チェックイン後は、フロントまで街を歩き、入浴も湯桶とタオルを持っていくという温泉街の風情を楽しむ仕掛けに。

ブックホテル「松本本箱」
「松本本箱」最上階の露天風呂付きグランスイートは、北アルプスを見渡す巨大スクリーン。
フロントから続く「本の道」は時代の走馬灯を眺めるよう。
 

【HOTEL DATA】「松本本箱」

敷地内に「松本本箱」「小柳」の2ホテルがあり、「小柳」に宿泊しても「松本本箱」のブックストアを利用できる。詳細は「松本十帖」ホームページmatsumotojujo.comで要確認。選書は幅允孝(はばよしたか)さん率いる『BACH』と、日本出版販売の選書チーム『ひらく』。

2.ブックホテル「TUNE STAY KYOTO」京都に関する本を2,500冊以上取り揃え夜にはシアタータイムも!

ブックホテル「TUNE STAY KYOTO」
書棚が壮観な大階段は夜になるとシアターに変貌。

豊富な京都の定宿リストに加えたいのが、京都駅から徒歩5分の距離にあるブックホテル。書店の中を巡るように設計された館内には、京都にまつわる本や、毎晩上映のショートフィルム、アート、クラフトジンを揃えたバーなどが、知的な大人の時間を演出。

宿泊は「TUNE STAY KYOTO」のコンパクトで機能的で長期滞在にもおすすめのスタンダードルームと、広々とした部屋にキッチン、リビング、ダイニングを備えた、隠れ家のような別館「HIDEOUT Suite」が。

ブックホテル「TUNE STAY KYOTO」
別館「HIDEOUT Suite」にある京都市内が一望できるテラス付きプレミアムスイートルーム。
ブックホテル「TUNE STAY KYOTO」
あらゆるジャンルの京都関連の書籍が揃い、すべて購入可能。

【HOTEL DATA】「TUNE STAY KYOTO」&「HIDEOUT Suite」

「TUNE STAY KYOTO」と「HIDEOUT Suite」の2ホテルは同じ敷地内にあり、詳細は各ホームページで要確認。選書は内沼晋太郎さん率いる「NUMABOOKS」と古書を軸にさまざまな企画を手掛ける「バリューブックス」。

3.ブックカフェ「BUNDAN COFFEE & BEER」駒場の緑を愛でながらカフェでひと息。稀少本と日本文学にひたる

ブックカフェ「BUNDAN COFFEE & BEER」
読書にふさわしい穏やかな光が漏れる窓からは、駒場の緑が楽しめる。

都内とは思えないほど静かで緑豊かな駒場公園内「日本近代文学館」の1階にあるカフェ。マニア垂涎の稀少本から現代文学にいたるまで約2万冊もの書物が閲覧できる。

朝食から昼食、デザートまで、小説やエッセイを参照したメニューの食事も評判で、文学好きならずとも、散歩がてら立ち寄りたい。

ブックカフェ「BUNDAN COFFEE & BEER」
とある小説に登場するスコーン。
ブックカフェ「BUNDAN COFFEE & BEER」
壁一面の棚を埋め尽くす書籍には、文豪が敬愛した知られざる作家の作品も。

【CAFE DATA】「BUNDAN COFFEE & BEER」

  • 住所/東京都目黒区駒場4-3-55 日本近代文学館内
  • TEL/03-6407-0554
  • 営業時間/9:30〜16:20(L.O.15:50)
  • 休日/日・月・第4木(文学館に準拠)※書物は閲覧のみ。
  • Instagram@bundan_cafe

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EDIT&WRITING :
藤田由美、喜多容子(Precious)
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