「肝心」って何と読む?「かんしん」ではないですよ!
明日、9月29日は『世界心臓デー』です。『World Heart Day』『世界ハートの日』とも呼ばれ、心疾患を予防啓発する事を目的に定められた世界的な記念日で、世界各国で心疾患に関連したキャンペーンが展開されます。日本の医療機関でも、無料の健康診断などを行っている例がございますので、気になる方は調べてみてくださいね。本日は「心」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「肝心」ってなんと読む?
「肝心」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「最も重要なこと。また、そのさま」という意味です。
<使用例>
「もともと洗剤を買いに出たのに、肝心な用件を忘れたまま帰って来てしまったわ」

…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 肝心(かんじん) です。

「肝心(かんじん)」は、字の通り「肝臓と心臓」を意味しており、これらが人体にとって欠くことのできない臓器なので「最も重要なこと」を意味する熟語として使われます。大変よく使われる言葉ながら、「肝心」という表記ですと、意外と誤読が誘発されるようです。「心」を「シン」と読まないようお気を付けください。
では、二問目にまいりましょう。
【問題2】「心恋」ってなんと読む?
「心恋」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「心の中で恋しく思うこと」を言う言葉です。
<使用例>
「あの一件から、ふとした時に、彼への心恋の情を感じてしまうみたい」

さて、正解は?
※画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 心恋(うらごい) です。

「心寂しい(うらさび-しい)」「心悲しい(うらがな-しい)」などの言い回し、ございますよね。「心恋(うらごい)」の「心(うら)」はあれと同じです。「心(うら)」とつく言葉は、「なんとなく心に思い出される、心にかかる」というようなイメージです。
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本日は、9月29日『世界心臓デー』にちなんで、「心」という字の入った日本語から、
・肝心(かんじん)
・心恋(うらごい)
の読み方、言葉の背景についておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/東京都庁総合ホームページ/心臓弁膜症ネットワークホームページ/日本循環器学会ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱