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プロフィール


 

名前:ロバート・レッドフォード(Robert Redford)
出生地:アメリカ合衆国カリフォルニア州
生年月日:1936年8月18日

1959年、舞台俳優としてデビューしたロバート・レッドフォード。テレビドラマや舞台などで下積みを重ね、1969年に出演した映画『明日に向かって撃て』の大ヒットにより世界的なスターとなりました。1973年にバーブラ・ストライサンドと共演した映画『追憶』をはじめ、数多くの出演作が大ヒット。同年の映画『スティング』ではアカデミー賞主演男優賞にもノミネートされました。
1980年には『普通の人々』で監督デビューを果たし、アカデミー賞作品賞及び監督賞を授賞。その才能は高く評価され『リバー・ランズ・スルーイット』(1992年)『モンタナの風に吹かれて』(1998年)など、多くの名作を生み出してきました。
また、後進の育成にも力を注ぎ、若手映画監督の登竜門ともいえるサンダンス映画祭を主催。映画祭の名称は、『明日に向かって撃て』で演じた役「サンダンス・キッド」に由来していることも知られています。
俳優と監督、どちらでも才能を発揮してきたロバート・レッドフォードですが、2018年の映画『さらば愛しきアウトロー』を最後に俳優業を引退。そして2025年9月、89歳で亡くなったことが報じられました。

私生活では、1959年にローラ・ヴァン・ワーグネンと結婚。4人の子どもを授かったものの、1985年に離婚しています。その後は、長い交際を経て2009年に画家のシビル・ザガーズと結婚しました。

「若いころ」「昔」の写真16選


まず、ロバート・レッドフォードの「若いころ」「昔」の写真をピックアップ。

1960年ごろ

 

1960年ごろ

 

1965年(29歳)映画『サンセット物語』撮影セットで

 

1967年(31歳)映画『裸足で散歩』の撮影セットで

左は、ジェーン・フォンダ。
左は、ジェーン・フォンダ。

1969年(33歳)映画『明日に向かって撃て』撮影中

 

1969年(33歳)映画『夕陽に向って走れ』より

 

1970年(34歳)

 

1972年(36歳)映画『候補者ビル・マッケイ』撮影中

左は、カレン・カーソン。
左は、カレン・カーソン。

1973年(37歳)映画『追憶』より

 

1973年(37歳)映画『華麗なるギャツビー』撮影中

 

1974年(38歳)映画『コンドル』撮影中

 

1974年(38歳)映画『華麗なるギャツビー』より

 

1975年(39歳)映画『華麗なるヒコーキ野郎』より

 

1977年(41歳)映画『遠すぎた橋』撮影中

 

1980年(44歳)映画『ブルベイカー』より

 

1985年10月(49歳)

 

「出演映画」「監督作品」9選


ここからは、チェックしておきたいロバート・レッドフォードの代表出演「出演映画」や「監督作品」をご紹介します。

『雨のニューオリンズ』(1966年)

右は、ナタリー・ウッド。
右は、ナタリー・ウッド。

シドニー・ポラック監督。テネシー・ウィリアムズの劇作品『財産没収』が原作。共演は、ナタリー・ウッド、チャールズ・ブロンソンなど。

あらすじ:1930年代、鉄道会社の人員削減のためアメリカの田舎町に派遣されたオーウェン(ロバート・レッドフォード)は、下宿屋の娘アルバ(ナタリー・ウッド)と恋に落ちる。望まぬ相手と結婚させられそうになアルバに対し、オーウェンは一緒にニューオリンズに行こうと誘うが…。

『明日に向かって撃て』(1969年)

右は、ポール・ニューマン。
右は、ポール・ニューマン。

ジョージ・ロイ・ヒル監督。共演は、ポール・ニューマン、キャサリン・ロスなど。

あらすじ:1890年代、アメリカ開拓時代。荒くれ者のブッチ(ポール・ニューマン)とサンダンス(ロバート・レッドフォード)は、頭のよさと狙撃の腕を活かし次々と盗みを働いていた。列車強盗を成功させ、追手からなんとか逃げ延びたふたりは、憧れの地であるボリビアに辿り着く。しかし、思うような金儲けをすることはできず、再びアメリカに戻ったブッチとサンダンスは、とうとう警察に追い詰められてしまい…。

『追憶』(1973年)

右は、バーブラ・ストライサンド。
右は、バーブラ・ストライサンド。

シドニー・ポラック監督。共演は、バーブラ・ストライサンドなど。

あらすじ:大学時代の同窓生であるケイティー(バーブラ・ストライサンド)とハべル(ロバート・レッドフォード)は、卒業後に再会し結婚。ハベルは脚本家として仕事をするようになる一方、ケイティーは学生時代と同じように政治活動にのめり込んでいく。やがてケイティーの反政府的な発言は、ハベルの仕事にも影響を及ぼしはじめ、ふたりの関係にも亀裂が入ってしまう。

『スティング』(1973年)

 

ジョージ・ロイ・ヒル監督。共演は、ポール・ニューマン、ロバート・ショウなど。この作品でロバート・レッドフォードはアカデミー賞主演男優賞にノミネートされた。

あらすじ:1936年、シカゴ。大物ギャングのロネガン(ロバート・ショウ)の金を盗んだことで、仲間を殺された詐欺師のフッカー(ロバート・レッドフォード)。復讐のため伝説の詐欺師ゴンドルフ(ポール・ニューマン)と手を組んだフッカーは、ある壮大な計画を実行に移す。

『普通の人々』(1980年)

ロバート・レッドフォードの初監督作品。アカデミー賞作品賞及び監督賞を受賞し、高い評価を受けた。出演は、ティモシー・ハットン、ドナルド・サザーランド、メアリー・タイラー・ムーアなど。

あらすじ:水難事故で兄を亡くしたコンラッド(ティモシー・ハットン)は、自殺未遂を起こし精神病院に入院。退院後も両親との関係が上手くいかず、心を閉ざしていた。そんななか、バーガー医師(ジャド・ハーシュ)のカウンセリングによって徐々に落ち着きを取り戻していくコンラッドだったが…。

『愛と哀しみの果て』(1985年)

左から、ロバート・レッドフォード、メリル・ストリープ、クラウス・マリア・ブランダウアー。
左から、ロバート・レッドフォード、メリル・ストリープ、クラウス・マリア・ブランダウアー。

シドニー・ポラック監督。アイザック・ディネーセンの小説『アフリカの日々』が原作。共演は、メリル・ストリープなど。

あらすじ:1913年、デンマークの令嬢カレン・ディネーセン(メリル・ストリープ)は、貴族の夫とともに移住したアフリカでハンターのデニス(ロバート・レッドフォード)に出会う。やがて夫との関係は破綻し、デニスと恋人同士になるカレン。しかし、ふたりの間には決定的な価値観の違いがあった。

『リバー・ランズ・スルー・イット』(1992年)

1991年 撮影中。右は、ブラッド・ピット。
1991年 撮影中。右は、ブラッド・ピット。

ロバート・レッドフォード監督作。ノーマン・マクリーンの小説『マクリーンの川』が原作。出演は、クレイグ・シェイファー、ブラッド・ピットなど。

あらすじ:厳格な牧師の父親に育てられたノーマン(クレイグ・シェイファー)とポール(ブラッド・ピット)の兄弟は、正反対な性格ながらもフライ・フィッシングを通して絆を築いてきた。真面目で優秀なノーマンは大学に進学。一方で、地元に残ったポールは破天荒な生活を送り、賭け事にものめり込んでいき…。

『モンタナの風に吹かれて』(1998年)

左は、クリス・クーパー。
左は、クリス・クーパー。

ロバート・レッドフォード監督、主演を務めた作品。ニコラス・エヴァンスの小説が原作。出演は、クリスティン・スコット・トーマス、スカーレット・ヨハンソンなど。

あらすじ:ニューヨークに住む雑誌編集者のアニー(クリスティン・スコット・トーマス)は、乗馬中の大事故で片足を失ってしまった娘グレース(スカーレット・ヨハンソン)を連れ、カウボーイのトム(ロバート・レッドフォード)のもとを訪れる。大自然のなかでグレースを支えるうち、アニー自身も癒されていく。そして、トムに対しても恋心を抱くようになるが…。

『さらば愛しきアウトロー』(2018年)

2018年9月 ニューヨークプレミア。左から、ロバート・レッドフォード、ダニー・グローヴァー、シシー・スペシック、ケイシー・アフレック。
2018年9月 ニューヨークプレミア。左から、ロバート・レッドフォード、ダニー・グローヴァー、シシー・スペイセク、ケイシー・アフレック。

デヴィッド・ロウリー監督。ロバート・レッドフォードの最後の出演作となった。共演は、ケイシー・アフレック、ダニー・グローヴァーなど。

あらすじ:74歳という年齢ながら、銀行強盗として名を馳せているタッカー(ロバート・レッドフォード)。巷では「黄昏れギャング」とよばれ、その紳士的な犯行手口が話題となっていた。刑事のハント(ケイシー・アフレック)はタッカーを捜査するが、決定的な証拠を掴むことができない。

「妻/子ども」の写真5選


1959年にローラ・ヴァン・ワーグネンと結婚。4人の子どもを授かったものの、1985年に離婚しています。その後、2009年にシビル・ザガーズと再婚しました。ここからは、「妻/子ども」の写真をピックアップ。

1959年に結婚したローラ・ヴァン・ワーグネンと

1976年 ニューヨークにて。
1976年 ニューヨークにて。

妻ローラ、息子のジェームズ、娘のシャウナと

1969年 ニューヨークにて。左から、ジェームズ、当時の妻ローラ、シャウナ、ロバート・レッドフォード。
1969年 ニューヨークにて。左から、ジェームズ、当時の妻ローラ、シャウナ、ロバート・レッドフォード。

2003年11月 AFI 映画祭 ジェームズ初監督作『SPIN』プレミア

ジェームズは2020年に癌のため死去している。
ジェームズは2020年に癌のため死去している。

2009年に再婚したシビル・ザガーズと

2012年9月 第69回 ヴェネツィア国際映画祭。
2012年9月 第69回 ヴェネツィア国際映画祭。

2019年2月 セザール賞授賞式

 

「男前遍歴」19選


次に、50代からの「男前遍歴」をお届けします。年齢を重ねてもなお、爽やかさは衰えぬまま!

1990年(54歳)映画『ハバナ』より

右は、レナ・オリン。
右は、レナ・オリン。

1994年(58歳)映画『クイズ・ショウ』撮影中

 

1995年5月(58歳)カリフォルニアにて

 

2001年1月(64歳)映画『スパイ・ゲーム』撮影中

左は、ブラッド・ピット。
左は、ブラッド・ピット。

2001年3月(64歳)第74回 アカデミー賞授賞式

 

2003年1月(66歳)サンダンス映画祭

 

2006年11月(70歳)サンダンス・インスティテュート25周年記念

左から、ポール・ニューマン、グレン・クローズ、ロバート・レッドフォード。
左から、ポール・ニューマン、グレン・クローズ、ロバート・レッドフォード。

2009年1月(72歳)サンダンス映画祭

 

2010年9月(74歳)第35回 トロント国際映画祭

 

2011年4月(74歳)ピッツバーグ・パイレーツ VS シカゴ・カブス 始球式

 

2011年4月(74歳)National Wildlife Federation 75周年記念

 

2012年9月(76歳)第69回 ヴェネツィア国際映画祭

 

2013年4月(76歳)映画『ランナウェイ/逃亡者』ニューヨークプレミア

 

2014年1月(77歳)第71回 ゴールデングローブ賞授賞式

 

2015年1月(78歳)サンダンス映画祭

 

2016年5月(79歳)カナダにて

 

2016年11月(80歳)大統領自由勲章 受勲式

左は、第44代アメリカ合衆国大統領バラク・オバマ。
左は、第44代アメリカ合衆国大統領バラク・オバマ。

2017年9月(81歳)第74回 ヴェネツィア国際映画祭

 

「俳優引退後」の写真3選


2018年に俳優を引退したあとも、プロデューサーとして映画界に多大な影響を与えてきたロバート・レッドフォード。主催したサンダンス映画祭では、クエンティン・タランティーノやジム・ジャームッシュをはじめ、多くの才能を発掘しており、その功績は計り知れません。
2025年9月、自宅で死去。ハリウッドを象徴する名優のひとりの旅立ちに、多くのファンが哀悼の意を表しています。

2019年12月(83歳)第18回 マラケシュ国際映画祭

 

2020年1月(83歳)サンダンス映画祭

右は、イーサン・ホーク。
右は、イーサン・ホーク。

2021年10月(85歳)モナコ大公アルベール2世財団 授賞式

 

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