「萌やし」ってなんと読む?「もえやし」ではありません!
明日、10月10日は『萌(もえ)の日』です。漢数字で十月十日を並び変えると「萌」という字に見えることから制定された記念日で、クールジャパンのひとつである“オタク文化”のなかで、好意を示す「萌」の漢字に焦点があてられています。
『萌の日』には、二次元のキャラクターなどや、三次元でも自分が「萌」を感じている対象に「萌(もえ)の告白」ができる日に、というコンセプトが掲げられています。昨今日本では「推し」という言葉が台頭していますが、「萌」もクールジャパンカルチャーのなかの特別な字として、海外で根強く親しまれているようですよ。本日は「萌」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「萌芽」ってなんと読む?
「萌芽」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「草木の芽の萌え出ること。また、その芽。芽生え」「新しいものごとが怒り始めること。また、ものごとの起こるきざし」などをいう熟語です。
<使用例>
「せっかく子どもの自立心が萌芽しているのだから、親は世話を焼きすぎないほうがいいんじゃない?」

…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 萌芽(ほうが) です。

「萌(も)える」という訓読みがよく知られた字ですが、音読みも押さえておきたいので、代表的な熟語「萌芽(ほうが)」を取り上げました。正しく読めたでしょうか? 常用漢字ではありませんが、日本のひとつの文化の中で象徴的な意味をもつ漢字ですので、日本人の教養として、きちんと知っておきたいですね。
では、二問目にまいりましょう。
【問題2】「萌やし」ってなんと読む?
「萌やし」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:関西弁ではありません。シャキシャキです。
<使用例>
「味噌ラーメンには、たっぷりの萌やしを添えて食べるのが好きよ」

さて、正解は?
※画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 萌やし(も-やし) です。

モヤシは発芽野菜ですので、漢字表記は「芽を出すこと」を意味する「萌」という字で「萌(も)やし」なのです。
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本日は10月10日、『萌の日』にちなんで、「萌」という字の入った日本語から、
・萌芽(ほうが)
・萌やし(も-やし)
の読み方、言葉の背景についておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/日本記念日協会ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱