「大仰」ってなんと読む?「おおあおい」ではありません!
明日、10月12日は『豆乳の日』です。『スポーツの日』もある10月、健康や体のケアに気を付ける月の12(とうにゅう)の日、という語呂合わせで、日本豆乳協会が制定した記念日です。豆乳を飲み続けることで、体の中から美しさを引き出してもらい、豆乳市場の活性化をはかる…という目的が掲げられています。豆乳といえば、大豆が原料ですので、本日は「大」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「大仰」ってなんと読む?
「大仰」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「おおげさなこと。また、そのさま。誇大」「規模や計画の大きいこと。また、そのさま」などを言う熟語です。
<使用例>
「パーティーと言っても、そんなに大仰な催しではないの」

…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 大仰(おおぎょう) です。

「仰」の字には「敬う」という意味もあり、「仰仰(ぎょうぎょう)しい」と、この字を重ねた熟語は「必要以上にものものしい。表現や動作が大げさである」という意味です。「大仰(おおぎょう)」は「大」で「仰」の意味を強めた形ですので、「仰仰しい」の類語です。
では、二問目にまいりましょう。
【問題2】「大丈夫」の意外な読み方は?
「りっぱな男子」という意味の「大丈夫」の「だいじょうぶ」以外の正しい読み方をお答えください。
ヒント:類語に「偉丈夫」がございます。
<使用例>
「幼い頃から利発でいらした御子息は、大丈夫に成長されたでしょうね」

さて、正解は?
※画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 大丈夫(だいじょうふ) です。

「大丈夫」は「大+丈夫」という構成の言葉で、「丈夫」は、「丈夫(じょうぶ)」と読めば、「健康に恵まれているさま」「物がしっかりして壊れにくいさま」「確かなさま」を指す言葉になり、「丈夫(じょうふ)」と読めば「りっぱな男」を指します。後者は「農夫」「水夫」のように、最後の「夫(ふ)=男子」についてを、前の言葉で形容する構成の言葉です。ですので「大丈夫(だいじょうふ)」と読めば、「りっぱな男子」という意味になるのです。
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本日は10月12日、『豆乳の日』にちなんで、「大」という字の入った日本語から、
・大仰(おおぎょう)
・大丈夫(だいじょうふ)
の読み方、言葉の背景についておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/日本記念日協会ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱