「上付く」ってなんと読む?「うえづく」ではありませんよ!

明日、10月16日は『ボスの日』です。もとは米国で「経営者(ボス)と部下の関係を円滑にするための日」として親しまれ、この日にはボスに贈り物をしたり、食事に招待したり…といった文化のある日で、日本では百貨店業界が、1980年代後半にこの文化を紹介しました。本日は「上司」の「上」という字の入った日本語クイズをお送りします。

【問題1】「上付く」ってなんと読む?

「上付く」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「気分が高揚して落ち着かなくなる」「軽薄な感じがする」などを意味する言葉です。

<使用例>

「彼は、見た目は上付いた感じだけれど、仕事ぶりはしっかりしているのよ」

「○○○く」。
「○○○く」。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 上付く(うわつ-く) です。

「浮つく」という表記が一般的ですが、この表記でも正解なのです。
「浮つく」という表記が一般的ですが、この表記でも正解なのです。

「浮つく」という表記には、ふわふわと軽そうなイメージがございますが、「上付く」はこれまた、ウキウキと地に足のつかないイメージを想起させますね。

では、二問目にまいります。

【問題2】「上梓」ってなんと読む?

「上梓」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「書物を出版すること」「文字などを版木に刻むこと」という意味の言葉です。

<使用例>

「こちら、先日上梓したばかりの、私の新刊小説です」

かな4文字です。
かな4文字です。

さて、正解は?

※画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 上梓(じょうし) です。

「梓」の音読みは「シ」です。

梓(あずさ)の木は、歴史的に、よく印刷用の版木として用いられました。そこで「上梓(じょうし)」と言えば「文字などを版木に刻むこと」を意味し、それすなわち「書物を出版すること」、という意味で使われるようになりました。難しい熟語ながら、言葉を扱うことが常の出版に関連しているせいか、現在でも大変よく使われています。大人の教養として、しっかりインプットしておきましょう。

***

本日は、10月16日『ボスの日』にちなんで、「上」という字の入った日本語から、

・上付く(うわつく)

・上梓(じょうし)

の読み方、言葉の背景についておさらいいたしました。

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Precious.jp編集部 
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参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/西日本新聞めくるとホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
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