「津液」ってなんと読む?「つえき」ではありません!

明日、10月18日は『天津飯の日』です。日付は10(てん)1(しん)8(は)ん、の語呂合わせで、地域や文化によってあんの味や具材が異なる奥深い料理である天津飯の魅力を広く知らしめ、その土地ならではの天津飯を盛り上げるなど、食文化や地域を活気づけるきっかけとしてほしい…などの願いが込められています。

「天津飯(てんしんはん)」と中国読みですが、実は日本生まれのメニューで、あんの味は一般的に関東では甘酢あん、関西では醤油あん…と、味付けにも地域性があるようです。

ということで、本日は「天」「津」という字の入った日本語クイズをお送りします。

【問題1】「天翔る」ってなんと読む?

「天翔る」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「神・霊魂・鳥などが天空を飛び走る」という意味の言葉です。

<使用例>

「最近の先生は、天翔るがごとく、多方面にご活躍していらっしゃいますね」

「○○○○る」。
「○○○○る」。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 天翔る(あまがけ-る/あまかけ-る) です。

万葉集の時代から使われている慣用的な言葉です。
万葉集の時代から使われている慣用的な言葉です。

「神・霊魂・鳥などが天空を飛び走る」は、神秘的なほどポジティブな活躍を表現する言葉としても使われる定番の言い回しです。英雄の活躍を表現する際に使われたり、文学やエンタテイメントのタイトルなどにも使用されます。古来の慣用的な表現、かつ、例文のように褒め言葉にも使える言い回しですので、大人の教養としてインプットしておきましょう。

さて、二問目は「津」という字の入ったクイズです。

【問題2】「津液」ってなんと読む?

「津液」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「唾液」「体液」を意味する言葉で、漢方の分野では「人体を潤す正常な水液すべて」という意味で使われます。

<使用例>

「なんらかの原因で津液が正常に代謝しないと、いわゆるむくみが起こります」

かな4文字です。
かな4文字です。

さて、正解は?

※画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 津液(しんえき) です。

「津」の音読みは「シン」です。高等学校で学習する程度の常用漢字の読み方です。

「興味津々(きょうみしんしん)」という熟語や、「天津飯(てんしんはん)」にも、「津(シン)」という読み方が使われていますが、「津液(しんえき)」、正しく読めましたか?「津」は「みなと。渡し場」「凍み出る。わき出る」「体から出る液体」などの意味をもつ字です。

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本日は、10月18日『天津飯の日』にちなんで、「天」「津」という字の入った日本語から、

・天翔る(あまがけ-る/あまかけ-る)

・津液(しんえき)

の読み方、言葉の背景などをおさらいいたしました。

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Precious.jp編集部 
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参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/日本記念日協会ホームページ/皇朝ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
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小出 真朱