「牙舎利」ってなんと読む?「がしゃり」ではないですよ!
明日、11月8日は11(いい)8(歯)の語呂合わせで『いい歯バランスの日』『歯ぐきの日』『いい歯ならびの日』など歯に関連した複数の記念日に制定されています。本日は、歯の一つである「牙」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「牙城」ってどういう意味?
「牙城」の説明として正しいものを、以下の選択肢の中から選んでください。
1:難攻不落と名高い城
2:城内で大将のいる所
3:自軍でなく敵軍に属する城
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 2:城内で大将のいる所 です。
「牙」は、数ある歯のなかでも「大きな鋭い歯」を指す字ですね。「牙城(がじょう)」は、「城の中でも最も重要、かつ力のある者・大将のいる場所」を言う言葉なのです。ここから、現代では「組織や勢力の中心となる所。本拠」という意味でも「牙城」という言葉を使います。
では、二問目にまいりましょう。
【問題2】「牙舎利」ってなんと読む?
「牙舎利」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「舎利(仏の遺骨)のうち、歯の部分」を言う言葉です。
<使用例>
「実家の近くに、仏牙舎利を奉安したお寺があるのよ」
さて、正解は?
※画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 牙舎利(げしゃり) です。
「牙舎利(げしゃり)」は、「象牙(ぞうげ)」などと同じく「牙」を「ゲ」と読む熟語です。例文に出てきた「仏牙舎利」は「ぶつげしゃり」と読み、「仏様の遺骨の歯の部分」を意味します。仏の遺骨のなかでも、言葉を話す部分…つまり説法に通じる「歯」「あご」は特別視され、「牙舎利(げしゃり)」と呼ばれて尊ばれております。「仏牙舎利」の読み方は「ぶつげしゃり」です。
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本日は、11月8日、「いい歯」に関係する記念日の多い日にちなんで、「牙」という字の入った日本語から、
・牙城(がじょう)…城の中で大将のいる所。組織の中心となる所。
という知識と、
・牙舎利(げしゃり)
の読み方、言葉の背景などをおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/仏牙寺鹿王院ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱

















