年末年始は、パーティや忘年会など、華やかな会に参加する機会が増えるシーズン。気合を入れてメイクをしてみたら、なんだか顔印象がキツくなってしまった…という経験はありませんか? 華やかなシーンにも似合って、柔らかさがありながらもメリハリのあるメイクとは?今回は、フリーランスPRの渡邉明子さんが実践していらっしゃるベージュメイクのコツを伺いました。
立体感のあるベージュのワントーンメークは艶の質感と入れる位置にこだわる
「年齢を重ねるにつれ、しっかりメイクをすると“コワイ顔”になってしまいそうなので、ナチュラル感にこだわるようになりました。最近は、ナチュラルメイクの代表カラーであるベージュを使ったワントーンメイクがお気に入りです。工夫しないと大人には地味になってしまうベージュトーンメイク。物足りなさを払拭させるために心がけていることが3つあります。
ひとつ目は、ハイライトとシェーディングを使って顔に立体感を出すこと。ハイライトは、目の下の三角ゾーンのV字の外側だけに一筋スッとライン状にに入れると頬がふっくらと若々しい印象に見えます。また、目と鼻の間の窪みにも点で入れることで、目元に明るさが生まれます。シェーディングは影を入れすぎるとコケて見えることがあるので、彫りを深くするというよりは、ぼやけてきたフェイスラインをスッと整える程度にすると、自然な立体感が生まれると思います。
ふたつ目は、目元は上質なパールが効いたアイシャドウを使って華やかさを出しつつも、アイラインはインサイドのみにして抜け感を出すこと。パールのアイシャドウは、ラグジュアリーブランドから選びます。上質で繊細なパールは、濡れたようなツヤのように美しく輝きを放ち、シワっぽいまぶたをカムフラージュしてくれるというメリットも。単色使いでも奥行きのある目元になり、パーティシーンでも映えます。アイシャドウで上品にメリハリが出たところにアイラインを太く長く入れてしまうと、目元がキツく見えてしまうので、アイラインはインサイドだけ引くのがポイントです。
そして3つ目は、唇の存在感を引き立てること。お手本は、韓国ドラマの女優さんのように、ナチュラルながらふっくらと印象的な仕上がり。リップペンシルで唇のアウトラインを取り、輪郭をはっきりとさせながらボリュームアップを狙います。口紅は、マット系を選んで、しっかりと発色させて色もちも狙います。仕上げに、唇の中央にだけグロスをオンすると、リップカラーはナチュラルでもグロスのハイライト効果で、唇の存在感が際立ちます。
そこで、渡邉さんがいま愛用しているベージュトーンメイクに欠かせないアイテムをご紹介いただきました。
「うっとりするほど上質で繊細なパールの輝き!目元が格上げされます」(渡邉さん)
「4色パレットですが、普段メイクのときは、中間色であるパレットの左右どちらかを単色使いしています。濡れたようなツヤを作る微細なパールのおかげで、1色でも美しい立体感に。下まぶたにも同色でまとめると、強さはないのに印象的な目元に仕上がります。ピーチベージュでほんのりと血色感があるから、夕方になってもお疲れ感が出にくい絶妙カラーで気に入っています。パレット上のハイライトカラーは、目と鼻の間の窪みにほんの少し入れます。これで自然なメリハリをつけます。」(渡邉さん)
「ナチュラルながらも、ボリューム、色持ち、メリハリが叶う三兵器」(渡邉さん)
「ベージュリップを引き立てるために欠かせないのがリップペンシルです。大人になるにつれて輪郭の色が薄くなり、唇が痩せてくすみも出てくるので、色味は、肌なじみのいいブラウニッシュローズを選びます。NARSの“112 AMERICAN WOMAN”は、チェスナッツローズという色味で、私の唇本来の色の延長線のようなカラー。唇に自然な明るさを宿しながらも、次に重ねるナチュラルカラーの口紅にも溶け込みます。輪郭をしっかりとオーバー気味に描いても自然かつ、マットタイプなので綺麗なラインが描けます。
リップカラーは、あえて血色感のないベージュを選び、しっかりと発色させます。リップカラーが取れて素のままの唇になるだと健康的に見えないこともあるので、クリーミー系、もしくはマット系で持ちの良さも重要視しています。ピュア カラーリップスティック マットは、マットでもパサつかず長時間うるおい、高発色で、高密着。色もちが良いので助かります。836 ラブ バイトは、赤みのないベージュ。上品でスタイリッシュなカラーで、気に入っています。先につけたリップペンシルとのコントラストで、しっかりと立体感も生まれます。
仕上げに使うリップグロスは、ディオールのマキシマイザーがマイ定番。プランパー効果があり、唇の中央にだけ重ねると立体的に見せてくれます。微細な輝きを放つパール入りが、立体感を強調してくれます。唇にのせると見た目よりも淡く発色し、ほのかに血色感を与えてくれます」(渡邉さん)
渡邉さんのメイクポイントは、目元は単色使いでも美しい陰影を作る上質なベージュパール、口元は3アイテムを使ってナチュラルながらもメリハリをもたせたもの。質感を重視することで、ベージュトーンでも華やかなさがあって、大人にふさわしいメイクですね。
※掲載している商品の価格は、すべて税込です。撮影はご本⼈によるもので、商品はすべて私物です。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 越後有希子

















