冬の不調をまとめてケア。下腹部を温めて、巡りと胃腸を立て直す

冬は気温低下によって腹部が冷えやすく、腸のぜん動運動も弱まり、消化吸収が滞りやすくなる季節。そこに年末年始の食べ過ぎやストレスが重なると、胃腸はすぐに疲れ、巡りや代謝そのものが鈍ってしまいます。

2人の女性。ケアの指導をしている
 

そこでエイジングデザイナーの村木宏衣さんが提案してくれたのが、カイロや薄型の温熱シートを使って「関元(かんげん)」のツボを中心に温める温熱ケア。

「関元」とは、下腹部の冷えや胃腸機能の低下に働きかける代表的なツボ。おへそから指4本分下に位置するこのポイントを温めると、腹部の血流が高まり、冷えでこわばっていた内臓が動きやすい状態へと整います。そして、自律神経のバランスが整い、手足の冷え、肩こり、頭の重さ、寝つきの悪さなど、さまざまな不調が軽減しやすくなります。さらに巡りが整うことで、肌の調子が安定しやすくなるという嬉しい変化も。

カイロはインナーウェアの上から使用するのが基本。一方、薄型の温熱シートには肌に直接貼る仕様のものもあるため、タイプに合わせた安全な使い方を選んでください。外出時や仕事中にも取り入れやすく、習慣化しやすいので、ぜひ試してほしい冷え対策です。

■「関元」の位置を確認し、ここを中心に下腹部を温める

おへそから指4本分下が「関元」の目安です。立った姿勢でおへその下に手を指4本をそろえて置いたときの“小指の位置”を中心に貼るのが目安です。

カイロはインナーウェアの上から貼りますが、薄型の温熱シートは肌に直接貼るタイプもあるため、製品の仕様に合わせて使い分けましょう。短時間でも温まりやすい場所なので、気温差が気になる日や胃腸が重いときに取り入れると、巡りが整いやすくなりますよ。

「関元」の位置を確認し、ここを中心に下腹部を温める
 

【まとめ|冷え、だるさ、胃腸疲れに!簡単・腹部温熱ケア4か条】
1)冬の下腹部の冷えは、全身の不調につながる大きな負担になる。
2)冷えによって胃腸の働きが落ち、体の巡りも乱れやすくなる。
3)対策は、体のエネルギーを支える中心であるツボ「関元」を温めることが有効。
4)カイロや温熱シートを使えば、手軽で続けやすい冷え、胃腸ケアが叶う。

以上、「冷え、だるさ、胃腸疲れに!簡単・腹部温熱ケア」を教えていただきました。

アンチエイジングメソッドに限定して、毎週土曜日にテーマを変えてお届けします。

次回は12月13日の更新です。お楽しみに!

村木宏衣さん
エイジングデザイナー
(むらき・ひろい)大手エステティックサロン、整体院、美容医療クリニックでの勤務経験を経て、小顔、リフトアップ、むくみ、ボディメイキングなど女性の悩みに対して、独自の「村木式 整筋」メソッドを確立。2018年「クリニックF」内「Amazing♡ beauty」を開設。『10秒で顔が引き上がる 奇跡の頭ほぐし』(主婦の友社)は24万部を突破し、『10秒で疲れが取れる 奇跡の目元ほぐし』(主婦の友社)も好評。 また、ご自身がプロデュースした美顔器「アメージングローラー」も発売中。「村木式整筋」メソッドのテクニックをセルフケアで簡単に再現できると話題に。ほかにも『10秒で10歳若返る 奇跡のたるみリフト』(主婦の友社)。 Instagram
体験者:北 真実さん
メーカー勤務
「貼ってしばらくすると、お腹の奥まで温まってくる感じがあって、いつもより体がラクに動くのを実感しました。下腹部が温まるだけで、腰まわりの強ばりや、体のだるさが軽くなったよう。椅子から立つときもスムーズだし、疲れにくくなったように感じるので、冷えを感じるときは温熱シートを貼ろうを思います」

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PHOTO :
松原敬子
EDIT&WRITING :
荒川千佳子