冷たい風を感じる頃になると、恋しくなるのは温泉宿。その土地の恵みとエネルギーをいただく温泉宿の進化が今、加速しています。

雑誌『Precious』2月号の別冊付録【この冬、大人を満たす「感動の温泉宿」へ】と題し、心身を整え、癒やし、口福を味わい、知的好奇心をくすぐる…、欲張りな大人の女性をフルで満たす、最新の温泉宿をご紹介しました。

今回はその中から、大分県・別府「冨士屋ホテル」をお届けします。

冨士屋ホテル[大分県・別府]〈2025年7月オープン〉

“鉄輪温泉”のシンボルと“蒸す”を極めた湯治文化をこの先100年へとつなぐ、老舗の新たな挑戦宿

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湯治の文化をもつ鉄輪温泉。かつて長期滞在者たちは米や野菜を持ってきて地元の人と交換したりと、賑やかだったそう。鉄輪温泉は湯けむりの町!

暮らすように滞在しながら本物の湯治文化を実体験

日本一の湧出量を誇る別府八湯のひとつで、湯けむりに包まれた鉄輪温泉。レトロな街並みが残るこの地は、昔から湯治が盛んな温泉場として有名です。

この鉄輪温泉のシンボル「旧冨士屋旅館」は、1899年築の登録有形文化財。別府で唯一現存する明治の旅館建築で、現在はカフェやショップ、コンサートホール、ギャラリーとして使用されています。

ここに併設する形で、2025年7月「冨士屋ホテル」がオープンしました。オーナーは、曽祖父から受け継いだ明治建築を次の100年も残せるようにと、蒸気の力を使ったジャムや味噌の開発のほか、温泉と食文化をつなぐプラットフォームづくりに尽力。ここは、そんな体験の場づくりを宿という形で提供したいというオーナーの思いから誕生しました。

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風呂とサウナは明治建築と新しい客室棟に1か所ずつ。樹齢120年の梅を眺めながら湯に浸かる「梅見の湯」ほか、竹瓦を通して湯が注ぎ込まれる「竹瓦の湯」など。
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「冨士屋リビングスイート」は窓から湯けむりと別府湾が見え、ひのき風呂にバーカウンター、九州初となるオーストリア・RELAX社のウッドスプリングベッドを導入。

明治建築のロビーラウンジでチェックインをすませ、「冨士屋ホテル」へ向かうと、まずは湯治といえば「地獄蒸し」、専用のキッチンが登場。ここでは、食材を温泉の蒸気で蒸す地獄蒸しで、自炊をしながらゆっくりと過ごすのがおすすめ。そのほか、天然蒸気サウナの「むし湯」でデトックス、湯けむりピラティスで心身をほぐすなど、沸騰泉・鉄輪温泉ならではの「蒸し文化」の数々を体験できます。

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“調理・蒸す・食べる”を体験できる地獄蒸しキッチン。宿泊者には24時間自由に使える蒸し釜が用意されている。
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ひのきの香りに包まれる天然蒸気のむし湯サウナ。天然蒸気のむし湯サウナ!

客室は全部で16室。ミニマルなデザインの客室は、源泉掛け流し温泉付き「冨士屋リビングスイート」「アルチザンスイート」ほか、別府湾を望める「プレミアムツイン別府湾ビュー」、おひとり様向けの「クリエイティブダブル」など、居心地と寝心地にこだわったさまざまなタイプが。

現代のライフスタイルに合わせて暮らすように滞在しながら、歴史ある湯治の文化、本物に触れる。老舗のそんな挑戦を実体験できる湯宿です。

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ラウンジには、東京・銀座「森岡書店」のオーナー森岡督行さんが選んだ本が並ぶ。なお、森岡さんが初プロデュースした部屋「森岡ルーム」には、選書や関連の美術作品が。
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夕食は体験型の「地獄蒸しフルセット」(¥6,600)をぜひ。スタッフの指導のもと実際に地獄蒸し料理をつくる楽しさも。朝食(¥3,300)は和洋日替わり。天然蒸気で食材のうま味が引き出されて…。
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明治32年建築の「旧冨士屋旅館」

【おすすめの過ごし方】

ルーフトップからは別府湾を望み、鉄輪の町が一望できる。

DATA

  • 大分県・別府「冨士屋ホテル」
  • ¥26,100(1泊朝食付き、2名利用時1名料金/税・サービス料込)
    ※夕食は、体験型の地獄蒸しフルセット(¥6,600)か、地獄蒸しキッチンでの自炊を選べる。
  • TEL:0977-66-3251
  • 住所:大分県別府市鉄輪上1組

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PHOTO :
長谷川 潤
EDIT :
田中美保、奥山碧子・佐藤友貴絵(Precious)