きのこの森を鳥たちが舞う「2026年春夏 オートクチュール コレクション」
シャネルによる「2026年春夏 オートクチュール コレクション」が、パリのグラン・パレを舞台に開催されました。
マチュー ブレイジーにとって、シャネル初のオートクチュール コレクションとなった今回。詠み人知らずの一句「きのこにとまる鳥 刹那の美しさに触れ 遥か遠くへと飛び立つ」が着想となったそう。
ピンクに染まった柳ときのこが点在する幻想的な会場装飾のなか、鳥のさえずりがどこからともなく響き渡り、詩情に満ちた物語がはじまりました。ランウェイを歩くモデルたちは、まるで色とりどりの羽をもつ鳥たちのよう──。
ここからは、発表された全54のルックから厳選して振り返ります。
■鳥のフェザーを彷彿させる繊細なシルクモスリン仕立てのスーツ
ショーのオープニングを飾ったのは、メゾンのシンボリックなスカートスーツ。柔らかくシアーなシルクモスリンが、優美なラインを描きます。裾に配されたチェーンには、エレガントなパールや煌めくクォーツがリズミカルに配され、軽快感を演出。
アイコニックなチェーンバッグも、同素材のシルクモスリンで仕立てに。シアー素材をツイード風に仕立てたルックも目を惹きます。
■卓越したカッティング技術と、流麗なシルエットが際立つブラックスタイル
まるで漆黒のカラスのように、モードな雰囲気のブラックスタイルも印象的。潔いまでにミニマルなデザインのブラックワンピースは、カッティングの美しさや流れるようなシルエットに、卓越したテーラリングが息づきます。
ショーのラストに連続したオールブラックのスーツスタイルも、派手さはなくとも鮮烈なルックに。襟元には、羽モチーフのジュエルボタンが煌めきます。
■鳥たちの個性を見事に捉えたメティエダールの結集
ショーに魅入るにつれて、ランウェイを闊歩するモデルたちがまるでさまざまな鳥たちのように見える不思議な感覚に。
刺繍やレイヤリング、プリーツ、織りの技術など、職人たちによる芸術的な手仕事が、鳥のように独特なシルエットやフォルム、佇まいを見事に具現化しています。
■ラストを飾る圧巻のウエディングルック
ショーのラストにモデルの晴れやかな笑顔と共に登場したのは、圧巻の存在感を放つウエディングルック。羽根が幾重にも重ねられた華やかなクリエイションで魅了します。トップスシャツのオーバーサイズのシルエットに、マチュ ブレイジーらしさが漂って…。
以上、シャネルの2026年春夏 オートクチュール コレクションから、心を捉える注目ルックについて厳選してご紹介しました。発表されたすべてのルックはもちろん、ショーのムービーもオフィシャルサイトからチェックできます。
自由の象徴でもある鳥たちの姿は、まるで現代を生き抜く私たちの姿に重なるよう。ぜひ、詩情に満ちた幻想的な世界観をお楽しみください。
問い合わせ先
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- PHOTO :
- (C)CHANEL
- WRITING :
- 池尾園子

















