連載「Tomorrow Will Be Precious!」明日への希望をアクションに変えるPrecious People

明日への希望をアクションに変える方たちの活動に注目し、紹介する「Precious」連載【Tomorrow Will Be Precious!】では今回、イタリア・ミラノでニットブランド「スカリオーネ」を展開するマルゲリータ・スカリオーネさんにインタビュー!

大学で建築を学んだのち、ストアプランナーとしてキャリアをスタート。現在は家族でニットブランド「スカリオーネ」を経営し、ニットウエアデザイン部門の責任者を務めています。マルゲリータさんにこれまでのキャリアについてお話しをうかがいました。

マルゲリータ・スカリオーネさん
「SCAGLIONE」ニットウエアデザイン部門責任者
(Margherita Scaglione)ベルガモ生まれ。ミラノで建築を学び、卒業後はストアプランナーとしてキャリアをスタート。中国および極東エリアでの海外勤務も経験。’17年より家業である「スカリオーネ」に参画し、現在はコレクションおよび外部クライアント向けのサンプル開発を統括。夫、7歳の息子・アレッサンドロくん、4歳の娘・ジョルジアちゃんの4人家族。

【Milan】ストアプランナーから商品開発へ。ニットというものづくりを深掘りしていく

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「SCAGLIONE」ニットウエアデザイン部門責任者 マルゲリータ・スカリオーネさん

ミラノのシンボルであるドゥオーモから徒歩10分ほど。地元のマダムたちが日常の買い物を楽しむ歴史ある通りに、ひときわ目を引くブティックがある。何面ものガラスのショーウインドーには、ブルーやピンクなど色鮮やかなニットや、ベーシックでありながらトレンドを感じさせるアイテムが並ぶ。店内は上質な素材で構成されていて、シンプルかつ心温まるムード。ここは、マルゲリータさんが家族で経営するニットブランド「スカリオーネ」の直営店で、それも特別な店舗と呼べるもの。彼女は大学時代に建築を学んでいて、その頃に自ら改装に携わり、内装を手掛けた場所だからだ。

「1960年に子供服から始まり、父の代になった1980年からニット専業ブランドとして新たなスタートを切りました。ここは家族の記憶と私自身の歩みが重なり合う場所。自分の苗字を冠したブランドに貢献できた気がして、とても誇らしい気持ちになりました」 

大学卒業後は、ラグジュアリーブランドの店舗設計や施工管理を担うストアプランナーとしてキャリアをスタート。’17年より家業に入り、店舗運営や展示ブースの設営などを担当してきた。それが第2子出産を経て、商品のサンプル開発業務という新たなキャリアへと踏み出すことに。このブランドが得意とするのはカシミアで、ほかにメリノウール、アルパカ、シルク、リネンにコットンまで上質な自然素材のみを扱い、すべてイタリア国内で生産する姿勢を貫く。それらを紡ぐ際の複雑さと柔軟性に魅了されているのだと語る。

「1本の糸から始まり、編み機、編み方、洗い加工に仕上げ…それらによって無限の可能性が広がる世界です。その違いを見極め、最も美しく見える形にしてこの世に生み落とすのが私の役目。マーケットの声を意識しながら定番を美しく保ち、機能性とファッション性も両立させる。こだわりのものづくりと新たなやりがいに、心躍る日々なのです」

◇マルゲリータ・スカリオーネさんに質問

Q 朝起きていちばんにやることは? 
家族の朝食の用意をしながら、温かいお茶を一杯飲みます。

Q 人から言われてうれしいほめ言葉は? 
「いい仕事をしたね!」。短期間で多様なサンプルを形にしていくプロセスは刺激に満ちていて、最終的にクライアントがブランドの価値を認めてくれた瞬間に大きな喜びを感じるのです。

Q 急にお休みがとれたらどう過ごす? 
家族と一緒に海に行き、透き通った海を眺めながらリラックスしたい。

Q 仕事以外で新しく始めたいことは? 
子供たちともっと旅行に行きたいですね。

Q 10年後の自分は何をやっている? 
自社ブランドを大切にしながら、よりよい形で会社を運営していたい。

Q 自分を動物に例えると? 
羊飼いの犬。タフで仕事熱心で、そして愛情深いところ。

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PHOTO :
Massimiliano Ninni
取材 :
Yuki Katagiri