竹内 涼真さん
俳優
(たけうち・りょうま)1993年生まれ、東京都出身。2013年に女性誌の男性専属モデルオーディションでグランプリを獲得。翌年『仮面ライダードライブ』で主演に抜擢。代表作に、連続テレビ小説『ひよっこ』、ドラマ『過保護のカホコ』『陸王』『君と世界が終わる日に』『六本木クラス』『じゃあ、あんたが作ってみろよ』『再会~Silent Truth~』、Netflix映画『10DANCE』など。ミュージカル『奇跡を呼ぶ男』に伝道師ジョナス・ナイチンゲール役として出演中。東京、大阪、福岡、愛知で公演。詳細はホリプロステージのHPで。

虚構が真実に変わる瞬間がある――

インタビュー_1
乗り越えるには、恥ずかしさを取っ払って、「失敗を迎えに行く」しかないんです

「これは、相当キツい闘いになりそうだ」
竹内さんにとって5年ぶりとなるミュージカル『奇跡を呼ぶ男』の稽古が始まってすぐ、こう本音を漏らした。

「半年前から、ドラマの撮影と並行してボイストレーニングを始め、同時に内面的な理解を深めてきました。でも、どれだけやってもまだまだ、なんです。膨大なセリフに複雑なメロディ…とても時間が足りません。だからこそ、舞台ではテクニックだけではなく、仲間と対話を重ね、信じ合って、愛情を注ぐことが大事になる。それができたとき、魂がひとつになって、まさかと思う“奇跡”が起こったりするんです。演じるほうも観るほうも、虚構であるはずの物語が、まるで真実であるかのような錯覚に陥る。そのために、本気でぶつかり、本気で信じさせに行く。さて、今回はどんな奇跡が起こるのか…」

インタビュー_2
ジャケット¥957,000・シャツ¥168,300/共に予定価格・パンツ¥196,900(ドルチェ&ガッバーナ ジャパン)

ミュージカルの稽古前にも竹内さんはある“奇跡”を体験していた。それは、『10DANCE』(Netflix映画)でのこと。

「映画の終盤、ブラックプール(イギリス)でのダンス大会の撮影で。前日の練習まで一度も完璧にできなかったのに、本番で初めてできたんです。集中し愛情を注げば、本当にそういうことが起こるんだなと」
 そこに至るまでの失敗の数々は、恐れる対象ではない。むしろ、“失敗を迎えに行く”のが、竹内さんのやり方だ。
「失敗を乗り越えるには、まずは恥ずかしい思いを取っ払って、全力でぶつかる。ひとつ乗り越えたら、きっと、もっと強くなれるはず。その変化を感じながら稽古をするのは、いちばん幸せな時間です」

インタビュー_3
「迷ったら“楽しい”ほうを選び、そのためにはリスクをとっていく。舞台も、人生も、同じです」

トレーニングはリラックス法でありデトックスでもある

作品に合わせて肉体をつくり上げるのも、竹内さんならではのやり方。そのためにも、ベースとなるコンディションは常に整えておくという。

「ジムでトレーニングをするのは、ごはんを食べるのと同じようなもの。リラックス法でありデトックスでもあり、そしてエネルギーチャージです。オフの日も撮影中も、続けている唯一のルーティンかもしれません。どんなに体が疲れていると思っても、実は頭のほうが疲労しているだけ、ということもよくあります。だから、そんな状態の頭を整えるためにも、体を動かすんです」

インタビュー_4

つくり上げた肉体は、ひとつの表現ツールとなって、舞台で大きく躍動する。それに対する感想は、シンプルに“おもしろかった”がいちばんうれしいのだと言う。

「あえてキツいことに挑み、もがき続ける。観る人をおもしろがらせ、飽きさせないためには、それを続けるしかありません。これが、僕の理想とする年の重ね方です。失敗する怖さと向き合い、自分と対話を重ねて、何が欲しいのか、どうしたいのか、自分に素直になって選択します。これもひとつのトレーニング。それでも迷ったら、“楽しい”ほうを選ぶんですよ。そうすれば後悔もないはずです」

インタビュー_5
体が疲れていると思っても、実は頭が疲労しているだけ。そんな頭を整えるためにも、体を動かすんです

 自ら切り拓く力が、舞台の上だけでなく人生にも奇跡をもたらす――そう信じている竹内さんに怖いものはない…のではなく、怖さを知っているからこそ挑戦に夢中になる。その過程を竹内さんは「自分の新しい一面を探す旅」と表現して締め括った。


■ミュージカル『奇跡を呼ぶ男』東京ほか、大阪・福岡・愛知で公演!

ミュージカル『奇跡を呼ぶ男』
ミュージカル『奇跡を呼ぶ男』

【東京公演】 2026年4月4日(土)~24日(金) /会場:東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)
※追加公演 ・2026年4月23日(木) 18:00回 
【大阪公演】 2026年5月1日(金)~3日(日・祝) /会場:フェニーチェ堺 大ホール
【福岡公演】 2026年5月8日(金)~10日(日)/会場:久留米シティプラザ ザ・グランドホール
【愛知公演】 2026年5月15日(金)~17日(日) /会場:名古屋文理大学文化フォーラム(稲沢市民会館)

公式サイト

※掲載商品の価格は、すべて税込みです。

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PHOTO :
黒沼 諭(aosora)
STYLIST :
徳永貴士
HAIR MAKE :
吉村 健
WRITING :
南ゆかり
EDIT :
福本絵里香(Precious)