毎春スイスで開催される時計フェア『ウォッチズ・アンド・ワンダーズ ジュネーブ 』で、ひと際注目を集めるのはやはり、この一大イベントの盟主といえる「カルティエ」。2026年のその豊潤なクリエイティビティをあますところなく発揮し、実に多彩な新作を発表しました。

そのなかからまずお届けしたいのは、優美な曲線を描くオーバルシェイプの『ベニュワール』ウォッチ。アイデンティティを堅持しながらも時代と共にしなやかな進化を果たしてきたジュエリーウォッチの名品が、また新たなる伝説を刻み始めました!

新たな解釈を加え、非凡な個性と輝きを得た名品ジュエリーウォッチ

真っ先にご紹介するのは、ジュネーブの会場でも話題の的となったこのモデル。今回、「クル ドゥ パリ」という伝統的な装飾技法を全身に纏って、これまでに見たことのないまったく新しい雰囲気に!

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メゾンの代表的な「クル ドゥ パリ」のモチーフでそのエレガントなフォルムに新たな表情を授けた『ベニュワール』ウォッチ。 (C) Cartier (C)Valentin Abad

今回「クル ドゥ パリ」が施されたのは、2023年に誕生した、ケースとブレスレットを一体化させたバングルスタイルのモデル。この新作では「クル ドゥ パリ」モチーフが曲線にぴったり合うようにプロポーションが調整され、再構成されています。

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ダイヤモンドをあしらったモデル(左)とシンプルなゴールドモデル(右)の2モデルでの展開。 (C) Cartier (C)Valentin Abad

そのフォルムは紛うことなく『ベニュワール』でありながら、エレガントななかにも漂うアヴァンギャルドなムード ── 実際に手首につけてみると、本来はクラシカルな意匠である「クル ドゥ パリ」が極上のモダニティを発揮し、無条件に高揚感をもたらします。

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ダイヤモンドをセッティングすることで、「クル ドゥ パリ」による鋭角的な輝きが増幅。 (C) Cartier (C)Valentin Abad

一般的にウォッチにおいて「クル ドゥ パリ」は、文字盤やベゼルに用いられることが多い伝統技法ですが、「カルティエ」では1920年代の初頭から、メゾンのクリエイションを彩り続けてきました。近年では『ベニュワール アロンジェ』ウォッチや、ジュエリーでは『クラッシュ ドゥ カルティエ』コレクションなどに用いられています。

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緩やかに湾曲したケースのサイドにも丹念に施された「クル ドゥ パリ」が、横顔にもセンシュアルな輝きをもたらす。 (C) Cartier (C)Valentin Abad

そう、この「クル ドゥ パリ」は、ジュエラーとしての「カルティエ」のスタイルを表現する重要なクリエイションのひとつ。その加工には、フォルムと立体感を均一に保ちながらゴールドを成形する特殊なサヴォアフェールが取り入れられています。

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「クル ドゥ パリ」の研ぎ澄まされた立体感を引き出すために、極めて高い精度が求められる仕上げの工程は、すべて熟練の職人の手作業で行われている。 (C)Cartier (C)Julien T. Hamon

レザーストラップモデルも登場し、バリエーション豊かな顔ぶれに

「カルティエ」のウォッチコレクションのなかでも、Precious世代から絶大な支持を集め続けている『ベニュワール』。誕生は1958年、オーバルシェイプの時計として登場し、1973年からその名を冠するようになりました。

以来、時代のムードに呼応しながらアップデート、そして美しき再生を繰り返してきたメゾンのアイコンは今年、「クル ドゥ パリ」を用いたモデルのほかにも、アリゲーターやカーフスキンのストラップを纏った日常に寄り添うモデルの新作も発表。コレクションをより魅力的に拡充し、「進化し続ける名品」を強く印象づけました。

■1:エレガンスと職人技が光る「クル ドゥ パリ」モチーフ

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『ベニュワール』ウォッチ 左 /¥3,841,200(予価)・右 /¥10,824,000(予価) ●ケース:左/イエローゴールド・右/イエローゴールド×ダイヤモンド ●ケースサイズ:共に縦24.6×横19.3mm ●左/ブレスレット:左/イエローゴールド・右/イエローゴールド×ダイヤモンド ●ムーブメント:共にクオーツ ※2026年11月発売予定 Antoine Pividori (C) Cartier

■2:本来のフォルムの美がより際立つレザーストラップモデル

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『ベニュワール』ウォッチ 左 /¥2,362,800(予価)・中央/¥2,310,000(予価)・右 /¥2,851,200(予価) ●ケース:すべてイエローゴールド ●ケースサイズ:左/縦25×横19mm、中央/縦31×横23mm、右/縦36×横26mm ●ストラップ:左/カーフスキン、中央・右/アリゲーター ●ムーブメント:左&中/クオーツ・右/高効率クオーツ ※2026年11月発売予定 Antoine Pividori (C) Cartier

今回は「クル ドゥ パリ」を用いたモデルをはじめ、『ベニュワール』ウォッチ の5つの新作をご紹介しましたが、「カルティエ」からはまだまだ魅力的なタイムピースの数々がリリースされています。これから順次お届けしていく予定なので、どうぞお楽しみに!

※掲載商品の価格は、すべて税込みです。

問い合わせ先

カルティエ カスタマー サービスセンター

TEL:0120-1847-00

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この記事の執筆者
東京都出身。大学在学中から雑誌『JJ』などで執筆活動を開始。女性向け本格時計のムックに携わったことから、機械式時計に開眼。『Precious』などの女性誌において、本格時計の魅力を啓蒙した第一人者として知られる。SIHHとバーゼルワールドの取材歴は、女性ジャーナリストとしては屈指のキャリアの持ち主。好きなもの:海、ハワイ(特にハワイ島)、伊豆(特に下田)、桑田佳佑様、白い花、シャンパン、純米大吟醸酒、炊きたてのご飯、たまご、“芽乃舎”の野菜だし、“エルメス”のバッグと“シャネル”の靴、グレーのパーカー、温泉、スパ、素敵旅館、村上春樹、宇野千代先生、神社、日本の陶器(特に唐津焼)、朝ドラ、ドラミちゃん、長文のインタビュー原稿