東京から新幹線で1時間。避暑地として古くから発展してきた長野・軽井沢に、新たなラグジュアリーホテル「ESSENCE KARUIZAWA」が2026年7月に開業しました。
“ありのままへ、還る旅。”をコンセプトに、森に滞在する感覚で過ごせるホテル。宿泊したPrecious.jpライターの感想を交え、お伝えいたします。
ゆるやかに自然と一体になっていくホテル「ESSENCE KARUIZAWA」
軽井沢駅から車で10分ほどの森の中に開業した「ESSENCE KARUIZAWA」。元からあったカラマツの森を生かした建築が行われ、地形を大きく改変することなく斜面に沈みこむような佇まいです。
「真・行・草」という日本の空間に対する美意識を元にした設計が行われており、エントランスでは都市の緊張を帯びた「真」を意識しています。回廊をつくる屋根は低く、直線的な格子は、来訪者を戸惑わせることなく、建物へと導きます。
ロビーでは、アロマ調香デザインの第一人者、齋藤智子氏による香りがお出迎え。心身がほどける「行」を体現していきます。緩やかに森とつながる客室棟は、差し込む木漏れ日や揺れる緑が、ゲストの目や心を楽しませます。
「草」は客室のテラスやレストラン前のツリーベンチなど、森の香りや光がひろがる空間。身体も心も森とひとつになる体験へ誘われます。
全室スイートルーム&サウナ付き!グリーンビューな客室をチェック
「コンフォートスイート」はオーシャンビューならぬグリーンビューと言っていいほど、緑が濃い室内。66平方メートルの広々とした空間と、3mの高さの1枚ガラスの窓が圧倒的な景観を作り出しています。ソファにかけると、自然と外へ視線が行き、ふっと力を抜くことができます。
ベッドルームはリビングのすぐ隣。開放部が広いため、リビングとシームレスに使うことができます。ベッドは「日本ベッド」の最高級クラスが導入されています。
また、「浅間石」のレリーフが静寂を演出。すべての部屋に床暖房も完備されており、寒い季節でも安心して過ごすことができます。
また、リカバリーウェアブランド「VENEX(ベネクス)」と共同開発したオリジナルルームウェアも用意されています。ナノプラチナを織り込んだ独自繊維PHTを使用したウエアは寝心地抜群でした。
「ESSENCEスイート」は84平方メートルの広さ。天井高い空間で、より広くゆったりと過ごすことができます。洗面台が2台ついているのもうれしいポイントです。
各室についているサウナは2名で座れるサイズ。照明も温度もお好みのものに変えることができます。備え付けのサウナハットやサウナポンチョはサウナ専門ブランド「TTNE PRO SAUNNER」とのコラボアイテム。さらに塩飴が添えられている心くばりも。
浴槽には水風呂が用意されている上に、テラスへと出られるドアもついていて、森の香りを吸い込む外気浴が簡単にできるなど、全てがサウナ仕様になっています。
プライベートエリアで存分にサウナタイムを楽しめる贅沢仕様。森の解放感に「ととのう」こと間違いなしです。
そして、ミニバーのフリードリンクには、定番のコーヒーやお茶のほか、オロナミンCとポカリスエットが置いてあり、サウナタイム後の楽しみを増やしてくれます。有料のアルコールには、地元産を中心としたワイン類も。お部屋でも長野が誇るワインを味わうことができますよ。テラスで森の風を感じながらいただくのもよさそうです。
長野の味を存分に楽しめるラウンジ
「こんな書斎があったなら!」と思わせる、森を眺める大きな窓がある宿泊者専用ラウンジ。10:00から23:00まで、いつでも利用できるラウンジです。ゆったりとしたソファ席と、窓へ向かうカウンター席があります。書棚やレコードもあり、手ぶらで訪れても楽しむことができる空間です。
バーカウンターには軽食やソフトドリンク、アルコールが用意されており、小腹を満たしたり、夕食前のひとときに食前酒を楽しんだりできます。こちらもドリンク類は長野を中心にしたセレクト。コーヒーはカプセルコーヒーもありますが、ミカド珈琲によるコーヒー豆を挽く体験もできます。時間がある場合は、自分で挽いた豆からゆっくり淹れて楽しんでみて。
アルコールは長野のワインだけでなく、日本酒、ウィスキー、ジンも取り揃え。充実のセレクションで、夕食後にさらに長野の味を楽しむことができます。
ミシュラン2つ星シェフ監修! 軽井沢の恵みをゆったり味わうディナー「季節を綴るお献立」
レストラン棟は別棟。森の中を散策するように回廊を歩いて到着するのはミシュラン2つ星「傳(でん)」の長谷川在佑氏が監修する森と季節を味わうレストラン「SHIN」。木材を多用した内装と、オープンキッチンの活気が心地よいレストランです。
提供されるのは、日本料理を中心としながらも、軽井沢の森や四季の移ろいを感じられる創作コース「季節を綴るお献立」です。
先附は 「SHIN州おやき」。レストラン「SHIN」流のおやきとして、全粒粉の生地に西京味噌に漬けたフォアグラ、りんご、大根がサンドされています。濃厚なフォアグラと味噌の相性は抜群。りんごと大根の歯応えをアクセントに期待の高まる先附でした。
向附「信州サーモン 長野産チョウザメとキャビア 海苔酢 本山葵 赤芽紫蘇」では、6日間熟成させた信州サーモンが登場します。また、長野産のキャビアだけでなくチョウザメの身も登場。海苔酢でいただくと、香りと旨味が混然一体となり、箸が止まらなくなります。
合肴には、季節の「熟成鰻の揚げ浸し胡桃と茄子の田楽」が提供されました。クリスピーに揚げられたうなぎ、加茂なすがマグロの出汁に浸っています。長野らしいクルミペーストがボリューム感を出していました。
長谷川氏のレストラン「傳」でも評判のサラダが、「SHIN」でも逸品「軽井沢大地の恵みサラダ 和食の技法をちりばめた一皿」として登場します。
太白油や塩昆布で味付けされたリーフサラダの上に、さまざまな日本料理の技法で調理された野菜がトッピングされたサラダになっています。揚げられた白なすや蜜煮されたトマトなど、野菜の魅力が極限まで引き出されたサラダはまさに逸品でした。
強肴は「信州りんご和牛フィレ焼」。ほどけるような口どけの肉質を持つ信州りんご和牛が、わさびや塩、スパイスに加えてりんごを使ったステーキソースと共に登場します。どの調味料との組み合わせも楽しく、悩んでいる間にお肉を食べ終わってしまうほどでした。
温かい料理として煮物「甘鯛の白扇揚げ もずく竜眼酢橘」が登場します。香ばしく揚げられたキンメダイですが、身はふわふわ。かつお出汁のもずくが絡み、旨味を倍増させます。
ここまででもボリュームがたっぷりなのですが、最後に出てくる食事「北軽井沢のきの子ごはん」を外すことはできません。土鍋で炊かれたコメの品種にもこだわったきのこご飯は絶品です。
デザートは「新生姜のムースと黒糖の葛寄せ 西瓜のゼリー」。なんと、群馬産のサトウキビから作った黒糖が使われており、どこかスパイシーな黒蜜と新ショウガのさわやかな風味が抜群の調和を感じさせてくれました。
朝ごはんもボリュームたっぷり!
支配人の山嵜高志氏が「ホテルでの最後の思い出となる朝食。よい印象を残すためにたくさん出したかった」と話す、季節の食材を使った朝食は本当に盛りだくさん。まず目覚めの1杯として提供されるひと口サイズのジュースは日替わり。この日は緑茶をベースにスモモとローズマリーがアクセントになっていました。
具がゴロゴロと入った味噌汁は、地元の味噌が使われています。また、朝食にも野菜たっぷりのサラダが登場。こちらは、「SHIN」料理長 田中博氏こだわりの出汁をかけていただくサラダ。夕食とは異なる魅力を味わえます。
そして、大きなだし巻き卵や、ゆば、まぐろなどの日替わり小鉢、銀鱈幽庵焼きなど、白飯をたくさん食べたくなるおかずがたっぷり。白飯は、おかずの内容に合わせて米の品種を変えるというこだわりで、朝から食べ過ぎてしまう可能性が高いメニューになっていました。
地元食材の本格コース料理を楽しめる「ESSENCE KARUIZAWA」は、サウナ付きオーベルジュと言っても過言ではないと感じました。軽井沢駅への送迎もあるので、新幹線での旅でも安心です。ぜひ、ゆったりと別荘で過ごす感覚で滞在を楽しんでくださいね。
問い合わせ先
- ESSENCE KARUIZAWA
-
TEL:0267-31-5965
住所/長野県北佐久郡軽井沢町長倉字広原21-44
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- TEXT :
- 田中いつきさん フリーランスライター
- EDIT :
- 小林麻美

















